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関東地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

紅葉の『天城山』

2019年11月19日
沼津 山田優子

みなさま、こんにちは!沼津管理官事務所の山田です。

朝晩だいぶ冷え込むようになり秋らしくなってきましたが、それでも日中は20℃以上ある温かい沼津です。寒暖差で体調を崩さないように気をつけましょう。

今回は、巡視に行った天城山の紅葉がまさに見頃だったのでご紹介したいと思います。

日本百名山の一つである天城山は、伊豆半島最高峰の万三郎岳(1,406m)をはじめ、万二郎岳(1,299m)、遠笠山(1,197m)など伊豆半島のほぼ中心を東西に貫く連山です。東西の山稜部が富士箱根伊豆国立公園に指定されています。ブナやヒメシャラなどの原生林に覆われ、新緑や紅葉の季節はとくに美しい場所です。

春に、アクティブレンジャー日記で伊豆の固有種である「アマギシャクナゲ」の紹介しましたが、今回は前回とは別のコースで紅葉の天城山を紹介したいと思います。

何度か日記で紹介している伊豆山稜線歩道より続く、旧天城トンネル(天城山隧道)をスタートとした「八丁池コース」を紹介します。

今回は、旧天城トンネルをスタートし"上り御幸歩道"で八丁池を目指し、"下り八丁池歩道"、"下り御幸歩道"を通り戻ってくるコースで歩きましたが、八丁池周辺には登山道が色々ありますので、時間や行ってみたいポイントなどを踏まえてコース決めをするといいと思います。

どのコースも休憩を入れずに、所要時間が5時間以上かかります。この時期の天城山は16時を過ぎると暗くなってきます。17時には真っ暗になるので、余裕を持った行程で計画して下さい。

▼天城山ハイキングマップ

【 旧天城トンネル(天城山隧道) 】

明治38年に開通した旧天城トンネルは、川端康成の小説「伊豆の踊子」に登場します。石造りのトンネルは445.5mで日本の石造りトンネルでは一番長く、道路トンネルとして初めて国の重要文化財に指定されています。苔むして趣のあるトンネルの中に入ると薄らと電気が灯り冷たい空気が流れています。何百年もの歴史がここにあるのかと思うと感慨深い場所です。このトンネルの脇が登山道の入口になっています。


【 落ち葉の絨毯(11月12日撮影)

登山道は、所々色とりどりの落ち葉の絨毯で彩られています。歩いているとフカフカして気持ちいいですが、湿っていたり落ち葉が積もりすぎていると滑りやすく、歩道が狭い場所もありますので景色を楽しみながらも足下の確認はお忘れなく!!

【 八丁池と富士山(11月12日撮影)

写真のタイトルを見て富士山?と思われた方がいるかもしれませんが、池の中央付近の山の稜線が高くなり始めた辺りに白く雪化粧をした富士山が顔を出しています。天城山は眺望のある場所が少ないですが、天気のいい日は見晴台から、八丁池、富士山を望むことが出来ます。

八丁池は標高1,173mにある池で、「天城の瞳」の愛称で呼ばれています。池の周囲が八丁(870)あることから名付けられたと言われていますが、実際は580mほどしかないそうです。

何度か訪れていますが、池の色は天気や季節によって毎回違う色に見えます。天然記念物の「モリアオガエル」産卵地としても知られています。「モリアオガエル」の保護のため、池の周りは半周ほどで通行止めになっています。

【 カエデとブナの紅葉(11月12日撮影)


【 紅葉の天城山(11月12日撮影)

森の至る所で、写真のような紅葉を見ることが出来ます。例年より一週間以上遅い紅葉になりましたが台風にも負けず見事に紅葉しています。ブナの巨木やヒメシャラの原生林に覆われた森を歩き、秋の美しい天城山の紅葉をぜひ見に来て下さい。

現在、台風15号、19号の影響で路線バス(八丁池線)が運休しておりますので、お出掛けの際は交通手段等の確認をお願い致します。

▼伊豆市観光情報サイト(天城山を歩く2019)

http://kanko.city.izu.shizuoka.jp/form1.html?pid=5025