アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]
「天城山自然観察会」を開催しました!
2019年09月27日みなさま、こんにちは。食欲の秋を免罪符に、体重計を押し入れへ放り込んだ齋田です。
朝夕日毎に涼しくなり、秋刀魚やさつまいも、きのこにかぼちゃが美味しい季節が近づいてきましたね!
今年も秋の味覚を余すことなく堪能して寒い冬に備えようと思います。
さて、以前の日記でも告知させて頂いた、令和元年度山の日環境教育プログラム「天城山自然観察会」を9月15日(日)に皮子平にて開催しました。
当日は天城自然ガイドクラブさんによる楽しい解説により、総勢40名の参加者が大いに盛り上がりました!
今回の日記では、簡単ではありますが観察会の様子をご紹介します。
皮子平は入口へのアクセスが悪く、天城の秘境とも言われる場所で、原生的な自然が濃縮されたとっておきの場所です。
今回の観察会では、一般車両は通行することの出来ない筏場林道をマイクロバスにて移動し、上井屋歩道入口から歩き始めました。
一行が最初に辿り着いたのは、300万年前に噴火した火口跡である西皮子平です。
直径1km程の草地が広がりますが、防鹿柵が設置されているため中には入れません。
ここでは天城山の歴史や成り立ち、防鹿柵内外の植生の違いについてガイドを行いました。
写真は赤色立体地図を用いて西皮子平周辺の地形について解説を行う様子です。
東皮子平にてブナに囲まれながらお昼休憩をとった後には、パネルを用いて山の役割について講義を行いました。
挙手制で回答して答えの書かれたシールを捲っていくクイズ形式での講義であったためか、みなさま童心に返って和気藹々と楽しんでおられました。
その後も動植物の解説を交えながら、苔に覆われた溶岩の森を抜け、溶岩流上に続く歩道を下り、終点の戸塚歩道入口まで辿り着きました。
道中の美しい自然の様子は山田アクティブ・レンジャーの日記をご覧下さい。
あたり一面が苔に包まれた林内や、巨大な杉の木がそびえ立つ光景はまるで異世界です!
今回の観察会は募集定員がすぐに埋まってしまい、参加することができなかった方も多いかと思いますが、富士箱根伊豆国立公園管内では、各事務所で様々なイベントが開催されています。
他事務所のアクティブ・レンジャー日記も要チェックです!