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関東地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

富士山がある風景100選 in伊豆半島

2020年12月09日
下田 齋田滉大

一富士二鷹三茄子。元日の夜には枕の下に富士山の写真を忍ばせる齋田です。

今年は一富士から六座頭まで全ての写真を保存したスマートフォンを用意しましたが、掠りもしませんでした。

さて、初夢に現れると縁起が良いとされる富士山ですが、みなさんは「富士山がある風景100選」をご存じでしょうか?

「富士山がある風景100選」とは、日本のシンボルでもある富士山の魅力をみなさんにお伝えするため、環境省と周辺の都県・市町村が中心となり、富士箱根伊豆国立公園と周辺地域の代表的な富士山の展望地をと定めたものです。

富士山から遠く離れた下田管理官事務所が管轄する伊豆半島南部のエリアにも、なんと8地点の展望地が選定されています!

今回の日記では、そのうちの2地点の展望地から望むことができる美しい富士山をご紹介したいと思います。

この日記を読んで頂ければ、みなさんの初夢に富士山が現れること請け合いですね。

一つ目にご紹介するのは、静岡県松崎町の雲見海岸から望む富士山です。

【静岡県松崎町 雲見海岸から望む富士山】

夏には多くの海水浴客で賑わう雲見海岸ですが、冬のあいだは波の音だけが響く静かな浜辺です。

海に浮かぶ二つの大岩は雲見海岸を象徴する「牛着岩」。雲見地区に大きな被害をもたらしたとされる文化13年の大洪水の際に、家畜の牛が漂着して生きながらえたことが名前の由来と言われています(諸説あります)

牛着岩との共演は、構図として絵になるばかりか、その由縁を知ると大変縁起の良い一枚だと感じられます。

二つ目にご紹介するのは、静岡県西伊豆町の仁科峠から望む富士山です。

【静岡県西伊豆町 仁科峠から望む富士山】

黄金崎や駿河湾が一望できる、「伊豆で最も美しい峠」と呼び声が高い仁科峠。

展望所のすぐ隣には駐車場があり、アクセスが容易であるため、休日には多くのカメラマンで賑わいます。

また、全長約43kmからなる伊豆山稜線歩道のルート上に位置するため、多くのハイカーがその素晴らしい眺望に足を止めます。

天気の良い日には富士山を眺めながら遊歩道を歩いてみてはいかがでしょうか。

仁科峠を経由する伊豆山稜線歩道の紹介はこちら

伊豆半島の南部から望む富士山はいかがでしたか?

富士箱根伊豆国立公園の富士山地域や箱根地域から見られる雄大な富士山の美しさもさることながら、伊豆半島地域から海越しに眺める富士山もなかなかに趣がありますね。

さて、これで来年こそは富士山の初夢が見られることでしょう。夕飯には高菜と茄子を食べようと思います。