アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]
進撃の鹿!?(箱根地域)
2018年06月07日初めまして、2018年4月から箱根地域に着任致しました、池田です。
箱根地域の自然の魅力や、素晴らしい文化などを発信出来るよう努めていきたいと思いますのでよろしくお願いします!
箱根地域では仙石原にある湿原植生を保護するために、様々な対策をしています
その、一つがシカから植生を守る取り組みです。
もともと箱根にはシカの生息がほとんど生息していなかったのですが、1980年頃から目撃されるようになりました。
今後さらにシカが増えてしまうと、シカによる食害が増えるなど、植生や生態系の影響が懸念されています。
そこでシカの現状を把握するために定点カメラを設置しています。
こちらがシカ調査に使用している定点カメラです。
赤外線センサーにより熱を感知した際に自動で撮影します。
このように、シカが現れそうな環境を選び、その付近の木の幹に括り付けるように設置をしています。
先日、定点カメラデータの回収業務を行いました。
そこで写っていたのは、、、
ヒョコっと顔を出してカメラ目線のシカが!
話には聞いていましたが、実際に、定点カメラに写っているのをみると箱根にもシカが生息しているのだなと実感をしますね。
仙石原湿原ではシカの進入を防ぎ湿原植生を守るために、植生を植生保護柵で周囲を囲っています。
そんな植生保護柵の近くに置いてある、定点カメラでは時に、こんな場面を写していることもあります。
一頭のシカが湿原植生側の柵に向かって走り出していきました!
柵にアタック!?
かなり勢いよく走ってガシャーンと体当たりです!
シカ柵によって跳ね返されところもパシャリ。
実際にシカ柵によってシカの侵入を防いでいるということが
定点カメラによって確認が取れた瞬間でした。
仙石原の植生を食害から守るためにも、
これからもシカとより良い共存の形を探っていきたいものですね。