アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]
芦ノ湖水門と歴史を訪ねて
2016年05月26日
箱根
5月21日に箱根ボランティア解説員連絡会主催の自然観察会「芦ノ湖水門と歴史を訪ねて」が開催されました。
芦ノ湖の水門の歴史を勉強するこのコースは、湖畔から一気に外輪山まで上がるので、少し体力も必要ですが、山頂からの眺めは素晴らしいものがあります。
スタート地点であるビジターセンターを出発した私達は、湖尻水門を通り、深良水門にて歴史の解説を受けました。
芦ノ湖の深良水門から流れる水は深良用水を通り、静岡県裾野市へ続いています。この深良用水は全長1280m、高低差10mで1670年に完成しました。手掘りで掘られたこの用水を、現在まで実に350年近く利用していることになります。また、神奈川県にある芦ノ湖の水利権が静岡県にあることも興味深い事実です。
深良水門からは湖尻峠まで石段を登り、黒岳を目指しました。黒岳へ至る途中では、本当に亀のような亀ヶ崎や、神山や大涌谷が一望できました。
休憩地点である芦ノ湖展望公園からは、天気が良ければ芦ノ湖と富士山が眺められますが、今回は残念ながら少し靄がかり、富士山はうっすらとしか見えませんでした。
芦ノ湖の湖尻水門までの下山途中では、面白い形のオオバウマノスズクサの花が観察できて皆さん大喜びでした。
このコースは10月29日の「富士箱根伊豆一望の箱根黒岳へ」で再び歩くことができますので、ぜひご参加ください↓