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関東地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

スミレを探して2021 (箱根地域)

2021年05月28日
箱根

皆さん、こんにちは。

富士箱根伊豆国立公園管理事務所の山口です。

令和3年度の箱根地域親しむ運動「スミレを探して春の仙石原を歩く」は、神奈川県の蔓延防止対策等措置の実施を受けて中止となりましたが、次年度に向けて対象地区外在住の少数精鋭のパークボランティアのみで研修を実施し、ARも同行しました。

当日のコース「仙石原探勝歩道」は、約8㎞の道のりを歩く長めのハイキングです。

【 仙石原自然探勝歩道 コースマップ 】

箱根ビジターセンターを出発し、箱根湿生花園まで昼休憩をはさんで、ゆっくりと約6時間を歩きます。高低差は少なめですので歩きやすいコースですが、体力はやや必要です。

今回はガイドマイク計5台を使用し、パークボランティアの皆さんに、解説時の使い心地を試してもらいました。もちろん、ソーシャルディスタンスを維持できることが最大のメリットですが、過去にお客様から「良い解説だが、声が聞き取りにくかった」という感想を頂いたことがあり、今回ガイドマイクを使用することによりそれが改善できることを実感しました。お客様とパークボランティアさん、それぞれの安全と安心の為にも、今後ガイドマイクは自然解説時の必須アイテムとなっていくでしょう。

【 ガイド中のパークボランティアさん 】

今回メインの観察対象「スミレ」は、なんと13種類を観察しました。1つの探勝歩道で見られるスミレの種類が、そんなにあることに驚きです。一人で歩いていたら、見分けがつきません。パークボランティアさんたちの解説の価値を強く感じました。観察できる植物はスミレ以外にもたくさんあり、それぞれに楽しい解説を聞くことが出来ました。

【ほんの一部のスミレたちです】

【スミレ以外の植物はもちろん、金時山と早川の美しい景観も臨めます】

また、仙石原探勝歩道には、今年ならではの話題の場所がありました。「耕牧舎」跡です。

【 耕牧舎跡の石碑 】

NHK大河ドラマで取り上げられている「渋沢栄一」は、箱根にも関わりが深い人物です。この「渋沢栄一」が箱根の人たちと共に、明治12年箱根仙石原に創設して沼津の御用邸に乳製品を納めていた牧場が「耕牧舎」です。この日は耕牧舎跡でランチ休憩を取りました。静かな木陰で、箱根の歴史を感じながら、ゆっくりと気持ちの良い時間が過ごせます。これからドラマに、箱根や耕牧舎の名が登場する日が楽しみになりました。

終日を通して、見どころ満載の仙石原探勝歩道でした。本当に良いコースです。次年度には、パークボランティアの皆さんと一緒に、お客様を案内できることを心待ちにしたいと心から感じる研修同行でした。そのためにも、コロナ禍が早く過ぎ去ることを祈るばかりです。