アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]
箱根の動物発見(5月)
2020年06月08日AR日記をご覧の皆様、こんにちは。
箱根事務所の高木です。
最近は雨が降ることも多くなり、春が明けて季節の変わり目を感じるような日が続いていますね。
今回は、最近行った巡視の中で出会った動物たちをご紹介したいと思います。
【ヒガシニホントカゲ】
歩いていると道の脇をカサカサッと動く影を見つけました。
よーく目を凝らしてみると、いました。
まだ幼体で尾が青いですね。
同じ爬虫類のヤモリと間違われてしまうこともありますが、トカゲは体に光沢があるのでそこが一番の見分け方のポイントになるかと思います。
【ハンミョウ】
青赤緑の美しい色に白の斑点、長い肢と大きな顎。
肉食で2㎝前後のオサムシ科、春過ぎから10月頃まで見ることが出来るようです。
よく地面を歩いていて、人が近づくと飛んで少し先に逃げる習性から「ミチオシエ」や「ミチシルベ」の異名があります。
この時も、少しばかり道案内をして頂きました。。。
いかつい顔をしてますね。
【オオセンチコガネ】
こちらも登山道の目立つところを歩いていました。
2㎝前後のセンチコガネ科、観察時期はハンミョウと同じのようです。
背面は光沢のあるブドウ色、近畿では青や緑の個体もいるようですが、
写真では色が完全に伝わらないのが残念です。
糞に集まるいわゆる糞虫なので、動物の糞を探している途中だったのでしょうか。。。
【ニホンジカ】
休んでいたのか、反芻をしながら座っていました。
カメラの撮影音に驚き、この後すぐに走って逃げてしまいました。
実は箱根にもシカがいます。
個体数増加による影響も出てきているようで、当事務所でも神奈川県唯一の湿原
仙石原湿原などを守るための対策を地域と協力して行っています。
このお話については、また次回の更新でお話しできればと思っています。
皆さんも身の回りの動物たちに思いを馳せて頂く機会になればと思います。
<ご注意>
緊急事態宣言が解除され、地域の公共の駐車場も開放されるようになってきましたが、
未だ感染症の収束にもなっておらず感染拡大の第2波も懸念されています。
県外からの来訪自粛やマスクの装着などは怠らず、一刻も早い感染症蔓延の収束と皆様
が自然に触れ楽しめることを願っております。