アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]
2013年放鳥トキ繁殖期報告
2013年07月03日
佐渡
7月に入り、佐渡島も蒸し暑くなってきました。放鳥トキも抱卵しているペアは、1組を残すのみとなりました。
3月から繁殖期に入り、3ヶ月が過ぎました。7月3日時点で24組のペアが営巣し、そのうち5組から14羽のヒナが誕生しました。さらにそのうち2組から4羽が巣立ちを迎えました。
巣立った4羽は元気に飛び回り、順調に成長しています。この時期になると親に給餌してもらう回数も減り、自分達の力で探餌するようになります。一人立ちする日も遠くなさそうです。
残念なことに今期は巣立ちを迎えることができなかったヒナが相次ぎました。ハシブトガラスの攻撃により死亡するケース、メスの親鳥による育雛放棄によって死亡するケースなど様々な事象により命を落としていきました。
生まれた8羽すべてが巣立った昨年がたまたま良かっただけ、野生下での巣立ちが如何に難しいかを再認識させられました。
また、今期は18日齢~25日齢(孵化から18日~25日)を迎えたヒナに足環を装着しました。足環を装着する作業は、とても重要です。
足環を装着していないと、ヒナがどこに動いたのかが分からなくなり、またどのくらい生きてどういう生活するのかを解明していくために不可欠となります。
山階鳥類研究所や自然環境センターからお呼びした木登り名人が巣の中にいるヒナを捕獲し、丈夫なカゴに入れて地上に降ろし、足環を装着します。
もちろん安全性は、十分考慮しています。18日齢~25日齢までなら、ヒナは飛べないので巣から落ちる心配もなく、足環装着によるケガの心配もありません。
最悪ヒナが巣から落下した場合も想定して職員がネットを持って巣の下で待機していました。
また足環装着の際、羽毛を採取して付着した血液を用いてDNA分析を行いました。
DNA分析の結果、巣立ったヒナは、オスが1羽とメスが3羽と解りました。
トキの野生復帰はまだまだ道半ばですが、確実に次の世代にバトンは繋がれています。
巣立ちを迎え飛翔する幼鳥2羽
3月から繁殖期に入り、3ヶ月が過ぎました。7月3日時点で24組のペアが営巣し、そのうち5組から14羽のヒナが誕生しました。さらにそのうち2組から4羽が巣立ちを迎えました。
巣立った4羽は元気に飛び回り、順調に成長しています。この時期になると親に給餌してもらう回数も減り、自分達の力で探餌するようになります。一人立ちする日も遠くなさそうです。
残念なことに今期は巣立ちを迎えることができなかったヒナが相次ぎました。ハシブトガラスの攻撃により死亡するケース、メスの親鳥による育雛放棄によって死亡するケースなど様々な事象により命を落としていきました。
生まれた8羽すべてが巣立った昨年がたまたま良かっただけ、野生下での巣立ちが如何に難しいかを再認識させられました。
また、今期は18日齢~25日齢(孵化から18日~25日)を迎えたヒナに足環を装着しました。足環を装着する作業は、とても重要です。
足環を装着していないと、ヒナがどこに動いたのかが分からなくなり、またどのくらい生きてどういう生活するのかを解明していくために不可欠となります。
山階鳥類研究所や自然環境センターからお呼びした木登り名人が巣の中にいるヒナを捕獲し、丈夫なカゴに入れて地上に降ろし、足環を装着します。
もちろん安全性は、十分考慮しています。18日齢~25日齢までなら、ヒナは飛べないので巣から落ちる心配もなく、足環装着によるケガの心配もありません。
最悪ヒナが巣から落下した場合も想定して職員がネットを持って巣の下で待機していました。
また足環装着の際、羽毛を採取して付着した血液を用いてDNA分析を行いました。
DNA分析の結果、巣立ったヒナは、オスが1羽とメスが3羽と解りました。
トキの野生復帰はまだまだ道半ばですが、確実に次の世代にバトンは繋がれています。
巣立ちを迎え飛翔する幼鳥2羽