アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]
トキかな?サギかな?
2020年08月27日皆さんこんにちは。
佐渡自然保護官事務所の菅野です。
佐渡でも暑い日が続いていますが、朝晩は気温が下がるようになり、どことなく秋の気配を感じるようになってきました。
野生下のトキは群れでの行動が目立ってきており、今頃から12月頃までがトキを一番観察しやすい季節になります。
▲大勢で食事タイム!
今年の6月に全面オープンした野生トキ観察・展望施設「トキのテラス」から、空を飛んでいるトキを見られるチャンスも増えています。
トキのテラスで作業をしていると、お客さんが「あそこに飛んでいるのはトキじゃない?」「いや、あれはサギだよ」等と話しているのをよく耳にします。
確かに、ダイサギなどの白いサギ類(以下:サギ)とトキは、飛んでいると見分けにくいかもしれません。
▲地面におりていると、その差は一目瞭然なのですが・・・
そこで今回はトキとサギの飛び方の違いをご紹介したいと思います!
さて、次の写真はダイサギとトキがそれぞれ飛んでいる写真です。
飛んでいる姿をよく見比べてみてください。
実は、サギの飛ぶ姿とトキの飛ぶ姿には大きく違うポイントが2つあるのです。
どこが違うかわかりましたか?
ポイント①・・・首に注目!
サギは首がとても長いのですが、飛ぶときは写真のように首を折りたたんでいます。それに対してトキは首を真っ直ぐ伸ばして飛びます。「今日は飛びすぎて首が疲れたわ~」なんて思ったりしないのかな・・・と想像してしまいます。
ポイント②・・・脚に注目!
サギは尾羽よりも脚が長く見えますが、トキの脚は尾羽からほとんど出ません。
あの鳥はトキかな?と思っても後方にスラッと長い脚が見えたら、それはサギです。
▲サギの群れ
▲トキの群れ
慣れてくると遠目でもトキかサギかわかるようになるので、佐渡に来島した際には是非チェックしてみてください!