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関東地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

雨上がりは山に行こう!

2018年11月01日
佐渡 原奈緒子

こんにちは、佐渡自然保護官事務所の原です。

▲佐渡市新穂地区の刈田で羽繕いをするトキ8羽(2018年10月29日)

各地で紅葉シーズン真っ盛りとなりましたね。佐渡はあまり山のイメージがない方もいるかもしれませんが、最高標高の金北山(1,171m)がある大佐渡山脈と日本海側には小佐渡山脈があり山頂の方から色づく山々を平野から眺めることができます。

今年は秋の初めに通過した大きな台風の影響を心配していましたが、山に行くタイミングを調節するといつも以上に色とりどりの秋の山を楽しむことができます。 それは、「雨の後に行くこと!」です。カラッと秋晴れの日に青空に映える紅葉もとてもきれいですが、雨で葉がぬれている時の紅葉は一段とツヤがでて、深い色を楽しむことができます。雨にぬれた美しさは紅葉だけでなく、コケや石も同様です。昔は来客がある前に庭先に打ち水をして美しい庭を演出することでおもてなしをしていたそうです。昔の人は自然の良さを引き出す方法を知っていたのですね。

▲雨の後の乙和池 いつもよりも色鮮やかな景色になっていました(2018年10月27日)

当所があるのはトキの飼育施設でもある新潟県佐渡トキ保護センター 野生復帰ステーションです。こちらの施設は一般には公開していませんが、同じ施設内にある観察棟は一般公開しています。観察棟からは佐渡の豊かな自然環境を見下ろせる他、順化ケージや飼育ケージの様子をモニターでライブ中継しています。

▲観察棟と観察棟から望める国中平野

※観察棟公開時間

4月~11月 9時~16時30分

12月~3月 9時~15時 (冬季は積雪状況により閉鎖することがあります)

運が良ければ野生下のトキが飛翔する様子に出会えるかもしれません。観察棟へは駐車場から5分程度山道を歩いて向かいますが、右に左に目を向けると落ち葉に隠れた秋の花を見つけることができます。日本海側はこれから雨が多い日になりますが、雨と上手につきあって短い秋を楽しみましょう。

▲観察棟周辺で観察できる花や実がついている植物(2018年10月26日)

▲観察棟周辺で一番紅葉していたヌルデ(2018年10月26日)

ウルシの仲間は紅葉時期が早く、紅色が鮮やかです。

◇新潟県佐渡トキ保護センター 野生復帰ステーション

http://tokihogocenter.ec-net.jp/station/index.html

◇放鳥トキ情報 野生下のトキに関する最新情報を毎週更新中!

http://blog.goo.ne.jp/tokimaster

◇公式ツイッター 「佐渡の車窓から」好評連載中!

https://twitter.com/kankyoshosado01?s=09