アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]
上から見るトキ
2019年10月31日
佐渡
皆さんこんにちは。
佐渡自然保護官事務所の菅野です。
佐渡では朝晩がかなり冷え込む季節となり、事務所周辺の木々も色づき始めてきました。
大佐渡の山々も尾根の方から紅葉が深まり始め、朝日に照らされると一層赤みを増すのでとても綺麗です。
▲朝日に照らされる大佐渡の山々
さて、こんな良い眺めの場所で私は朝から何をしているのかというと・・・
もちろん野生下トキのモニタリングです!
ご存じのとおりトキは鳥ですから、ひとたび飛んでしまえば、林の1つや2つも何のその。
観察しているトキが建物や林の向こう側へと飛んで行ってしまえば、その行方をすぐに追うことはできません。
ねぐら出するトキを観察していても、飛んでいった方向しか把握することができず、実際どこのエサ場に降りたのかは探してみないと分かりません。そんな時、高台からのモニタリングが有効になるのです。
▲高台からのモニタリングの様子
写真のように平野部を一望できる高台から見下ろすと、トキの動きが一目瞭然!
どこでエサを食べているのかも正確にわかるので、トキを探して車で動き回っている他のモニタリングメンバーに場所を教えることができます。
写真だとハッキリしませんが、実際は動いているので目立ちます
しかし、あちこちでトキが飛んでいる様子が見えてしまうがゆえに、どの群れを追うべきか迷ってしまうこともしばしば・・・
なんとか「このトキたちを最後まで追うぞ!」と心に決めてエサ場におりるところまで見届けても、その場所が一体どこであるのか特定するのに一苦労。
やはりモニタリング技術は経験がものを言うのだなと思いながら、早く一人前になれるよう今日も奮闘中です。