アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]
トキガイド養成講座
2018年02月19日みなさんこんにちは
先日、佐渡市が主催している「トキガイド養成講座」でトキのモニタリング体験会を行いました。
▲古い新聞記事などの貴重な資料も交えて紹介する若松レンジャー
トキガイド養成講座とは、トキ野生復帰への取り組みの一環として、トキの生態などを現地にて案内できる「トキガイド」を養成するために佐渡市が開設しているものです。講座は全9回行われ、その後に行われる検定試験で6割以上正解すると、「トキガイド」として認定されます。佐渡市では現在約100名がトキガイドに登録しており、飼育トキの観察施設がある、トキの森公園やエコツアーの旅行者向けにボランティアでガイドをしています。
今年の受講生はなんと60名以上!
講座の内容や、野外のトキの状況は毎年少しずつ変わっているので、既にトキガイドとして活動されていても毎年受講している勉強熱心な受講生もみられます。
▲まずは双眼鏡の正しい使い方をマスターします
佐渡事務所では第1回目に「トキ野生復帰の取組みとモニタリングについて」というタイトルで講座を担当しました。
レンジャーより、トキの野生復帰事業や佐渡におけるトキ保護の歴史について講義をした後、昼休憩をはさんでモニタリングの実習を行いました。
▲実習場所から外の田んぼにいるトキを探す皆さん
実際のモニタリングで使用している機材を使って、トキにつけた足環を読んだり、観察する際にトキに影響のない距離感(車内から観察するときは200m程度)を体感してもらいました。
▲【実際の様子】実はこの中にトキがいます
▲うっすらシルエットがわかりますか?
本物のトキがタイミングよく降りているとは限らないので、今回はデコイ(模型)に活躍してもらいました。
観察会の最中にはなんと、本物のトキが飛んで来るという嬉しいサプライズもありました。
雪景色の中を美しいトキ色をしたトキが舞い上がると大きな歓声が上がり
受講生の皆さんと時間いっぱいまで楽しみました。