アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]
試行錯誤は続く!
2021年07月15日皆さんこんにちは。
佐渡自然保護官事務所の菅野です。
日中は蒸し暑くてたまらない季節になってきましたね。
▲まだ佐渡ではアジサイが咲いていますが・・・
さて、今週はそんな蒸し暑さにも負けずに、佐渡市内の元気な小学生の見学に対応しました。
小学生等を対象とした普及啓発活動も佐渡のアクティブ・レンジャーにとって大切な業務の1つです。
今年度は学校からの見学依頼が多く、私もすでに6件の案内対応をしています。
たいてい私が案内を担当するのは「トキのテラス」という施設で、野生トキの観察とトキが生息する佐渡の里地の展望ができます。昨年6月に全面オープンしたこの施設の屋内観察室にはトキの生態に関する展示物があり、また、野外のトキを観察できるように望遠鏡が備え付けられています。ここでトキについて説明したり、トキと佐渡の農業とのつながりを説明したりしています。
▲大きな窓からはトキが暮らす佐渡の里山の風景を一望できます
見学依頼ごとに対象者の年齢や人数、案内時間が異なるため、飽きさせないためにどうすれば良いか、一番伝えたいことを効果的に伝えるにはどうすればよいか、毎回試行錯誤しています。
▲展示物を利用して子供達の目線を変えてみたり
なかなか納得のいく案内はできていないのですが、場数を踏んだおかげでようやく基本スタイルが固まってきたように思います。
トキが暮らせるということは、それだけ他の生きものもたくさん生きていける環境であること。
そんな環境が維持されているのは、佐渡の農家の方々が生きものに優しい方法で農業をしているからだということ。
トキのことだけでなく、トキと人が共に暮らしている佐渡の素晴らしさを、佐渡の未来を担う子供達にしっかりと伝えるためにはどうすればよいのか、私の試行錯誤はまだまだ続きます!