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関東地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

トキ観察中

2011年08月12日
佐渡
こんにちは!さすがに夏だけあって暑いですね。皆さんは暑さに負けず元気ですか?くれぐれも熱中症にはご注意ください。
今日はトキのモニタリングについて少し説明しようと思います。トキのモニタリング歴も1カ月も過ぎたので簡単な説明ぐらいはしてみせますよ!(キリッ)
モニタリングの朝は早く、4時過ぎには各自の決められた場所でスタンバイしておかなければなりません。僕の最近の担当場所はトキが「ねぐら」を飛び立つ瞬間を観察できる場所です。1番にトキを発見し、飛んでいく方向を報告する重要な役割です。朝日に照らされたトキはとてもキレイで、ついつい見とれてしまいます。
トキの「ねぐら」出を確認した後は、どこに飛んで行ったかを確認しに行きます。もちろん住民の方々への配慮、トキへの配慮は忘れません。人に敏感に反応するトキは影響がない距離から観察したりします。
かなり遠くから観察するので、双眼鏡ではなくフィールドスコープという機材を使用します。一般的な双眼鏡の倍率は8倍~10倍ですが、僕たちが使っているスコープの倍率は60倍です。これなら遠くからでもトキの姿を確認できます。
ただし、個体識別はなかなか難しいです。個体識別は脚に付いているカラーリングで判断します。例えば、一番上が黒リングなら第2回放鳥の個体だと絞り込む事ができます。トキの観察には根気も必要で、個体識別できない事も多々あります。
ベテランさんになると多少の泥がついていても簡単に識別ができます。頼もしい限りです。僕も早くその域に到達したいです。

トキを観察する際はルールを守って観察する様お願いします。ルールを守り正しく観察するのが一番楽しい観察方法だと思います。




こんな感じでトキに気づかれないよう観察します。このように車の外にでるのは稀です。