アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]
鳥インフルエンザ対策
2020年11月27日
佐渡
皆様、こんにちは。
佐渡自然保護官事務所の近藤です。
環境省が実施している調査において、11月16日(月)に新潟県阿賀野市で採取した環境試料(水)から、11月25日(水)に高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出されました。
新潟県内での発生ということで、佐渡自然保護官事務所がある佐渡トキ保護センター野生復帰ステーションでは、トキたちを感染から守るため、敷地内に消石灰がまかれました。消石灰には消毒効果があります。
<野生復帰ステーション入り口。門の外には靴裏消毒用の消毒槽が設置されています。>
<消石灰散布の様子>
また、鳥インフルエンザウイルスを持ち込まないために、トキを飼育しているエリア内への車両(職員の車両も含む)の進入は原則禁止になり、私たち職員がこのエリアに入る際は、靴裏の消毒を行います。
<敷地内数カ所に設置された靴裏消毒槽>
トキの飼育でどうしても使う必要がある車両については、逆性石けんを用いて車両をしっかり消毒します。
<車両消毒のための逆性石けんが含まれているマット>
<逆性石けん噴霧器>
<車両消毒の様子>
11月27日時点では佐渡での高病原性鳥インフルエンザの確認はありませんが、鳥インフルエンザウイルスを運ぶとされるガンカモ類は多数飛来しています。
トキがどの程度鳥インフルエンザにかかりやすいのかは不明ですが、細心の注意を払ってできうる限りの対策に努めたいと思います。