アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]
山頂トイレのお掃除
2017年10月30日
富士箱根伊豆国立公園
金時山山頂の公衆トイレをご存じですか?
この山頂トイレは平成22年に建てられました。
実は金時山山頂は2県1市2町の境になっており、トイレも神奈川県と静岡県にまたがっています。
今回、神奈川県、南足柄市、箱根町、御殿場市、小山町、環境省の職員が共同で山頂トイレの一斉清掃を行いました。
日常の清掃では中々行き届かない部分まで清掃することができました。
またトイレの現状(故障箇所・問題点等)を共有することができました。
このトイレはバイオ式で、し尿は全てその場で処理されています。
1.出されたし尿がトイレの下に設置してある発酵槽に入ります。
2.発酵槽には、おが屑が入っており、スクリューによってし尿と一緒に撹拌されます。
3.微生物の活動による熱で発酵槽の中の温度は60℃~70℃になります。し尿の水分は蒸発し、固形分は微生物によって分解されます。
この発酵槽に異物(パンツ・ズボン・ストックなど)が混入し、スクリューが破損してしまうケースが起こっています。ご利用の際には、便槽にトイレットペーパー以外は入れないようご注意下さい。皆様のご協力をよろしくお願いいたします。