アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]
長者ヶ岳・小田貫湿原巡視報告
2018年06月13日皆さまこんにちは!富士箱根伊豆国立公園の沼津管理官事務所アクティブ・レンジャーをしています、松岡宏明でございます。
今回は、長者ヶ岳を中心に周辺を巡視してきたので、張り切ってその内容を報告させていただきます!
今日紹介させていただくのは、富士山の西方にある、長者ヶ岳と小田貫湿原(こたぬきしつげん)です!
まずは、長者ヶ岳です。
この日は快晴で前日が雨だったこともあり、草花や木々がキラキラ、イキイキとしていてとても活力をもらいました。しかし、登山道がぬかるんでいる箇所や木道がつるつるしていて滑りやすくなっている場所もあったので、雨上がりに登山される際は注意が必要です!
長者ヶ岳の登山口は主に3か所ありますが、今回は東海自然歩道入口から登りました。序盤は階段が続き、標高を稼ぐにはいいですが、体力的にはしんどいかもしれません。
しかし、頑張って歩を進めて、休憩がてら周りを見渡してみると...!
△ 緑輝く登山道
木漏れ日あふれる綺麗な世界が広がっています。それに加えて、今の時期だとコアジサイが可愛らしい花をたくさん咲かせています。
△小さい花が特徴のコアジサイ
青くて小さい花がなんともキュートですよね!道中を少しだけほっこりさせてくれます。
また、長者ヶ岳には富士山の展望地点もあって、その景観を見れば登山の疲れをいやしてくれること間違いなしです!その中でも、長者ヶ岳山頂は「富士山がある風景100選」(http://kanto.env.go.jp/to_2017/post_94.html)にも選ばれている場所です。この場所だけではなく他の選定地も富士山が綺麗に見える場所なので、富士山を自然の中で観たい!撮影したい!という方は巡ってみてもいいかもしれません。
さてさて、そんな長者ヶ岳山頂からはこんな景色が広がっています。
△ 長者ヶ岳山頂からの富士山(冬季)
どどーん!と壮麗ですね!
...え、なぜ今の時期に富士山に雪があって、周りの木々が寒い感じかって?...実は、この日雨上がりだったこともあり、富士山に巨大な雲がかかってしまい、まったく見えませんでした...。なので、11月ごろに撮影した長者ヶ岳山頂から撮影した写真を使用させていただきました。すみません。
上の写真のように晴れていれば、とても綺麗な景観が待っています。長者ヶ岳に登る際は富士山に雲が多くない日を選んで登山することをおすすめします。皆さんは私のようにならないように注意してくださいね!
そして、次に紹介するのが長者ヶ岳の登山口からほど近いところにある、小田貫湿原です。
ぐるりと森林に囲まれて、ながーい木道とカエルの鳴き声やサラサラと草がこすれる音が自然と聞こえてくるような癒しスポットです。
湿原ならではの花や植物、生き物たちもたくさん観察でき、段差や危険な箇所も少ないので、お子さんを連れていかれるのもいいかもしれません。田貫湖周辺を訪れた際はぜひお立ち寄りください!
次回は、今回の巡視で上記の二つの他に巡視した田貫湖ふれあい自然塾(http://www.tanuki-ko.gr.jp/)と白糸の滝(http://www.fujinomiya.gr.jp/shiraito/index.html)について紹介したいと思います!乞うご期待です!
沼津管理官事務所 松岡宏明