アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]
いざ活火山の三原山へ!(伊豆大島地域)
2022年11月01日
伊豆諸島
こんにちは。鳥と花が好きな小野可蓮です。
本土ではすっかり紅葉の時期ですが、大島(や伊豆諸島)はあまり落葉樹がないので、紅葉もほとんど見られません。
その代わり、火山地形の中にきらめくススキがあちこちで見られます!
先日、大島でつつじ小学校の野外学習に同行したので、その様子をお伝えしたいと思います。
当日は表砂漠コースから三原山を登り、お鉢巡りをした後は温泉ホテルコースへ抜けました。
あそこまで綺麗に、景色が見渡せるような天気の日は中々ないので、わたしたちは相当ラッキーでした。
本土ではすっかり紅葉の時期ですが、大島(や伊豆諸島)はあまり落葉樹がないので、紅葉もほとんど見られません。
その代わり、火山地形の中にきらめくススキがあちこちで見られます!
先日、大島でつつじ小学校の野外学習に同行したので、その様子をお伝えしたいと思います。
当日は表砂漠コースから三原山を登り、お鉢巡りをした後は温泉ホテルコースへ抜けました。
あそこまで綺麗に、景色が見渡せるような天気の日は中々ないので、わたしたちは相当ラッキーでした。
出発前に、大島や伊豆諸島が国立公園であること、中でも三原山は特別保護地区に指定されており、特に自然が守られていることを説明しました。
その他、途中途中にあるジオスポットも紹介しました。
これを機に今回ここでも、三原山の見所をいくつかご紹介させていただければと思います!
その他、途中途中にあるジオスポットも紹介しました。
これを機に今回ここでも、三原山の見所をいくつかご紹介させていただければと思います!
ホルニト
1950年の噴火の際にできた、溶岩の塚です。
粘度が低く、なめらかな「パホイホイ溶岩(ハワイ語でなめらか)」は、固まりながら流れるため皺状の形のものが多いです。
これがカルデラ方面へ流れた時、途中表面に穴が空き、そこから噴き出た溶岩が積もることによってこのような形になりました。
ホルニト周辺でも縄状のパホイホイ溶岩が見られます。
粘度が低く、なめらかな「パホイホイ溶岩(ハワイ語でなめらか)」は、固まりながら流れるため皺状の形のものが多いです。
これがカルデラ方面へ流れた時、途中表面に穴が空き、そこから噴き出た溶岩が積もることによってこのような形になりました。
ホルニト周辺でも縄状のパホイホイ溶岩が見られます。
中央火口・割れ目噴火口
三原山南西部からは火口の底を見ることができます。
1974年の噴火まで、底のマグマが見えていたとか、、、!
赤い色が雲へ反射して、空まで赤く見えたそうです(火映現象)。
この現象をきっかけに、大島では三原山が「御神火さま」と崇められるようになりました。
対して、中央火口以外からの噴火を側噴火と言い、中でも列状で同時に噴火するものを割れ目噴火口と言います。
1986年の割れ目噴火は安永の大噴火以来(565年前)でした。
この時噴き上げた溶岩の高さは世界記録にもなっており、なんと最高1500mまで到達したようです。
1974年の噴火まで、底のマグマが見えていたとか、、、!
赤い色が雲へ反射して、空まで赤く見えたそうです(火映現象)。
この現象をきっかけに、大島では三原山が「御神火さま」と崇められるようになりました。
対して、中央火口以外からの噴火を側噴火と言い、中でも列状で同時に噴火するものを割れ目噴火口と言います。
1986年の割れ目噴火は安永の大噴火以来(565年前)でした。
この時噴き上げた溶岩の高さは世界記録にもなっており、なんと最高1500mまで到達したようです。
ジオロックガーデン
1986年の割れ目噴火によって作られた風景です。
溶岩の塊や飛沫がくっつき合い、それらが流れ出た溶岩に運ばれることで、様々な形の溶岩がここに座礁しました。
溶岩流は火口北に1.7km続いています。
どんな形の溶岩が見つけられるかな?
溶岩の塊や飛沫がくっつき合い、それらが流れ出た溶岩に運ばれることで、様々な形の溶岩がここに座礁しました。
溶岩流は火口北に1.7km続いています。
どんな形の溶岩が見つけられるかな?
いつか森になる道
植生の遷移(裸地が森になるまでの様子)が観察できる道。
火山から離れるほど噴火の影響が小さくなるため、木の高さが少しずつ高くなっていきます。
裸地は次第にハチジョウイタドリやハチジョウススキのパッチに覆われ、そこへニオイウツギなどの低木林が侵入し、更にハチジョウイヌツゲやオオシマザクラが生えるようになります。
やがて森は成熟し、スダジイなども生える極相林へとなっていくのです。
火山から離れるほど噴火の影響が小さくなるため、木の高さが少しずつ高くなっていきます。
裸地は次第にハチジョウイタドリやハチジョウススキのパッチに覆われ、そこへニオイウツギなどの低木林が侵入し、更にハチジョウイヌツゲやオオシマザクラが生えるようになります。
やがて森は成熟し、スダジイなども生える極相林へとなっていくのです。
大島のジオスポット、いかがでしたか?
まだまだある大島の魅力。
わたしも大島に来たての頃は覚えきれませんでしたが、何回も通う内に少しずつ、全体像が見えるようになってきました。
学べば学ぶほど、もっと知りたくなるから不思議!
大島の成り立ち、現在の生態系、そしてまたいつ噴火してもおかしくない活火山の三原山。
そう、今日見ている大島は、明日も見られるとは限りません。
そんな景色や自然を大切にし続けられるよう、これからも地域のみなさんと協力していきたいと思います!
伊豆大島ジオパークについて、もっと知りたい方はこちらからどうぞ。
URL:伊豆大島ジオパーク (izuoshima-geo.org)