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関東地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

開催中!アクティブレンジャー写真展 ~         「伊豆諸島らしさ」を伝えたくて (伊豆諸島地域)

2022年02月04日
伊豆諸島 小野可蓮

またまたこんにちは。鳥と花が好きな小野可蓮です。

みなさんは普段、カメラを持ち歩かれていますか?

最近は携帯電話のカメラ機能の性質も随分と上がりましたが、一眼レフのカメラで撮った写真と比べると、まだまだですよね。

それにしても、身近で起きている素敵な瞬間を捉えるのは、楽しいことです。

毎年恒例のAR(アクティブレンジャー)写真展!

今年も伊豆諸島は大島の「岡田港」で実施させていただけることになりました。

関東地方の各事務所から選出された、28枚の写真が見られます。

期間は2月2日~23日の間です。

今年のチラシは国立公園の春夏秋冬をイメージに作ってみました。


▲ 令和3年度 写真展 チラシ

岡田港であれば、船を待っている間にもさらっと見ることができるため、より多くの人に国立公園の素晴らしさが届くと良いな~と思っています。

伊豆諸島からはこの2枚を選出しました。

1枚目は大島の「海浜植物群落(1951年 天然記念物に登録)」で撮ったものです。

伊豆大島の成熟した森では、大きなスダジイが生える極相林となっています。

この写真のように海岸沿いのものは、幹が海風に晒されることで湾曲していたり、葉がほとんど付いていないものもよく見られたりします。

日々大島の自然の影響を受けながらも力強く生きている証です。

その立ち姿は神秘的で、また大変美しく、心を奪われたためカメラに収められずにはいられませんでした。

▲ 「自然は芸術 芸術は自然」

伊豆大島の自然の力(風・雨・光)によって生み出された美しい造形。

2枚目は新島の「石山展望台」で撮りました。

本当は晴れの日であれば色がもっと出たと思うのですが、白い流紋岩の溶岩に、オオシマツツジの濃いピンク、海浜植物の緑、海の青など、鮮やかな色が互いに主張し合う様子に心惹かれました。

新島では、このガラス質を多く含んだ黒雲母流紋岩(コーガ石と呼ばれている)からガラスを作っています。

新島ガラスはその成分による、爽やかな黄緑色が特徴的です。

世界中に見ても、この色が出るのは珍しいそう!

▲ 「世界に花を咲かせよう」

白いコーガ石(火山由来)に映える海、緑、そして花(オオシマツツジ)。

写真を選んだ当時は着任し立てで、まだあまり写真を撮り溜められていませんでしたが、そんな中でもわたしなりに見つけた「伊豆諸島らしさ」が出ている写真を選べたかなと思います。

いつかアカコッコの写真も出せるよう、引き続き伊豆諸島の写真撮影に励みます(笑)

他にも写真展では、雪の中を舞うトキ(佐渡)、ユニークな富士山写真(富士五湖、下田)、夜間のみ開花する父島固有種のチチジマクロキ(小笠原)などなどの写真が展示してあり、見応えがあります!

お近くに寄られた際には覗いていただけると嬉しいです。

▲ 会場の様子 各国立公園のパンフレットも揃っていますよ

▲ 伊豆諸島についてのパネルとカラスバトのパネルも展示中

中々外出もしづらい状況になってしまいましたが、どうか引き続きみなさまご自愛いただけますように、、、!

また落ち着きましたら、伊豆諸島にも写真撮影にいらしてくださいね。

関東地方環境事務所のHPにも、アクティブレンジャー写真展の詳細が載っています。

http://kanto.env.go.jp/to_2022/_2022_22.html

大島の海浜植物群落について

https://www.oshima-navi.com/senzu/coastal_promenade.html

コーガ石について

https://chiikishigen.tokyo/introduction/details/introduction_124.html 

【ご注意ください】

伊豆諸島では、自治体ごとに来島のガイドラインを掲げ、島内での感染拡大防止への協力を求めています(2022127日現在)。伊豆諸島へ旅行を計画されている方は、自治体や観光協会のホームページで来島のガイドラインをよく読み、最新の情報を必ず確認してください。