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関東地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

【活動報告】初夏の箱根の滝を巡る(箱根地域)

2019年06月07日
富士箱根伊豆国立公園

こんにちは!富士箱根伊豆国立公園管理事務所の三瓶です。

6月に入り、箱根でも暑さを感じるようになり、初夏の陽気を感じます。

さて、6月1日に箱根ボランティア解説員連絡会(箱根地区パークボランティア)主催の自然観察会「初夏の箱根の滝を巡る」が開催されました。

【コースマップ】

例年開催されている人気行事で、今年も当職が安全管理のため、参加してきました。

コースは赤実線(小涌谷駅→千条(ちすじ)の滝→鷹巣山→飛龍の滝→畑宿)を通る約5kmのハイキングコースです。

この観察会の見所はコアジサイが多く生育する地域で、アジサイの仲間では珍しく、花から香りを出す種類です。その香りを堪能しながら千条の滝、飛龍の滝を巡り、初夏の箱根を堪能します。

(昨年の様子は★6/2自然観察会「初夏の箱根の滝を巡る」行事報告参照)

しかし、今回は端境期に当たってしまい、お目手のコアジサイは咲き始め。他の植物も蕾だったり、実を付け始めているものが多く、植物は楽しむには少々難しい観察会になりました。以下、観察会の様子を写真で紹介します。

【千条の滝前での解説】

滝のすぐ上が水源で幾千にも流れる細い滝が特長です。

小涌谷駅からここまでは整備された歩道があるため、比較的容易にアクセス出来ます。

【鷹巣山(昼食休憩)】

豊臣秀吉の小田原城攻めに備えて北条氏が建築した諸城があったそうです。

展望はありませんが、ベンチが整備されていたり、芝生になっているので、休憩するにはもってこいの場所です。

【飛龍の滝(左)と柱状節理(右)(箱根ジオパークスポットH15番 認定地)】

写真で写っているのは滝の下段(高さ25m)、別ルートに行くと上段(15m)がご覧いただけます。滝を下ると溶岩が冷えて固まる際に出来た規則的な割れ目がある柱状節理の岩壁が見られます。

【滝の足下のフォトスポット】

飛龍の滝の麓を流れる伏流水に小さなフォトスポットを発見!急遽参加者と写生会を行いました。これも初夏の箱根の楽しみ方の一つですね。

コースタイムは約5時間半。段差が高い場所もありましたが、直射も少なく、比較的歩きやすい気候の中、参加者もスタッフ側も気持ちの良い観察がすることができ、無事終える事が出来ました。

次回は6月23日(日)宮ノ下駅をスタートしてイワタバコを探しながら早川の堂ヶ島渓谷を歩きます。宜しかったらぜひご参加くださいませ!

詳細はこちらhttp://hakonevc.sunnyday.jp/shitashimuundou.html#(リンク先下記参照)

別件ですが、観察会当日の朝、仙石原湿原前を通過したところ、ベストポジションにキジがいました。少し高台になっているため、縄張りを監視するには絶好な場所なようです。

【仙石原湿原とキジ】