アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]
この冬の富士山(富士五湖エリア)
2019年02月20日
富士箱根伊豆国立公園
こんにちは。富士五湖の小西です。
暦の上では立春を過ぎましたが、まだまだ寒い日が続いていますね。
この冬の富士五湖エリアは、例年より気温が高い日が多く過ごしやすいです。
湖面が凍結した精進湖の夜明け(2019年2月7日)
前日の暖かさで溶けた氷が湖畔に着岸(撮影2019年2月8日)
麓の生活用水は富士山に降った雨や雪解け水が何年・何十年という時間をかけ、湧水や地下水となったものに頼っています。
この冬は降水量も少なく、冬には珍しく節水が呼びかけられています。
富士山を覆う雪も、とても少なく真冬にも関わらず、黒い山肌が露出しています。
富士山には4月下旬から5月にかけて、雪解けが進むと山肌に鳥の形をした雪形が現れます。
地元の人たちはこの「農鳥」を農作業を始める季節の目安としていましたが、雪が少ないため季節外れの農鳥が現れました。
季節外れの雪形「農鳥」が現れた富士山(2019年2月15日)*
農鳥のアップ(2019年2月15日)*
また、例年と比べてみても、雪が少ないことがよくわかります。
山肌が見え冬らしからぬ富士山(2019年1月31日)*
1年前の同じ日の富士山(2018年1月31日)*
記録的な大雪となった2014年の富士山。真っ白です!(2014年3月25日)*
富士山はやはり雪をかぶっている姿がいいですね。
いまの季節は空気が澄んでいて写真撮影によい季節です。
また、2月23日は富士山の日です。様々なイベントも開催されますので、遊びに来てください。
富士五湖へお越しの際は、十分な防寒対策や路面凍結等による転倒、交通事故に十分お気を付けください。
*インターネット自然研究所(富士山北麓フラックス観測サイト)映像を使用し加工