アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]
金時山巡視での出来事(箱根地域)
2018年12月24日こんにちは!富士箱根伊豆国立公園管理事務所の三瓶です。
今宵はクリスマスイブですね。煌びやかなイルミネーションを楽しむ方、ごちそうを楽しむ方、サンタさんを待つ子どもたち。皆さまは本日どのようにお過ごしになられましたか?自分は少数派で幼い息子と低山ハイクや冬デイキャンプをすることですかね。
さて、12月13日に金時山周辺の登山道をパークボランティアの方たちと巡視に行ってきました!
【今回の巡視コース】マップ:箱根ビジターセンター配布マップを参考
オレンジの点線が今回の巡視コースです。
この日の天気予報は晴れ。透き通る青空を期待して、金時山に向かいましたが、全く晴れず、終いには初雪に遭遇してしまいました。しかし、そんな中だからこそ楽しめる風景もあります。
【霧中のブナ林】
金時山から乙女峠まではコースは標高800mを超えているため、ブナが多く生育しています。霧が立ちこめるとより幻想的な風景に出会えます。写真で見ると地面に根を生やしているようにも見えてきます。
【初雪の登山道】
今シーズン初の降雪です!カメラのフラッシュを使うと意図も簡単に降雪を撮影することが出来ます。
【コケと雪霰】
【コケと雫】
なかなか目に留まりづらい足下のコケもよく見るととても可愛らしい姿をしています。
クリスマスのイルミネーションに引けを取らない美しさと思いませんか?
到着してから分かったのですが、12月13日は昨年までの金時山の標高1,213m(現在は1,212m)にちなんで、山頂の山小屋でお餅などを配布するお祭りが行われているそうです。そのため、平日にもかかわらず、駐車場は混雑。お祭りを目当てに来られた方が多く、トータルで100名程とすれ違いました。しかし、残念ながら管理者が体調を崩されており、中止となっていました。来年はどんな様子で開催されているのか、確かめに行ってきたいと思います。
【コース上での注意点】
・金時山直下は所々に鎖場や段差の高い場所があります。無理の無いコース計画をお願いします。
・山の天気はとても変わりやすいです。天候が急変したら速やかに山小屋へ避難するか下山を開始してください。
・金時山山頂は国立公園内でも最も重要視されている「特別保護地区」に指定されています。動植物の採取に加え、落ち葉や岩石類の持ち出しも禁止されています。ご協力をお願いします。