ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2017年06月28日雨期のお花見

富士箱根伊豆国立公園 伊豆諸島 椋本 真里奈

降り続く雨に憂鬱になってしまいますね。

こんな時期だからこそ、思い切って外で気分転換しませんか。

雨の日だって、国立公園は楽しめます!

伊豆大島では、まもなくガクアジサイが見頃です。

ガクアジサイとは、房総・三浦・伊豆半島から伊豆・小笠原諸島にかけて分布する準固有種で、主に海岸付近の日当たりの良い斜面に育ちます。雨期の花なのにお日様が好き、という意外性。

伊豆大島では、海岸沿いから三原山カルデラ内まで広く自生しています。

今回は、三原山山頂口~海岸線遊歩道の巡視で見かけたガクアジサイを紹介します。

(2017/6/22 あじさいレインボーラインにて)

「まだ三分咲きじゃないの」と思った皆さま。これ、ほぼ満開です。

多くの人がアジサイの「花」だと思っている部分は、実は花ではないのです。それは装飾花と呼ばれる萼片(がくへん)であり、おしべやめしべは持っていません。種を作るのは、中央にある小さな本物の花たち!萼片が花を縁取るように囲んでいることから、この種はガクアジサイ(額紫陽花)と名付けられました。

アジサイの語源は【集真藍(あづさあい)】...真の青い花が集まっている姿から由来しています。多くの人がイメージするような、ぽってりと真ん丸いアジサイは、ガクアジサイを品種改良してできた園芸種です。万葉集で詠われたアジサイはこちらのガクアジサイだったのかもしれませんね。

アジサイは土によってその彩りを変える、というのはちょっと有名な話ですが、ガクアジサイの萼片は特にその傾向が強いそうです。(根っこから吸収される養分が酸性⇒青系、中性~弱アルカリ性⇒赤系)

残念ながら、この日の巡視では赤系のガクアジサイは見つけられませんでした。どうやら伊豆大島の土壌は酸性気味のようです。

(2017/6/22 大島公園にて)

例えば、こちらの株の萼片は青色が濃くはっきりとしています。花も、萼片の色合いと相関して濃藍です。

大島公園の土壌はあじさいレインボーラインより強酸性のようです。

こうした雑学は、お花見散歩をより盛り上げてくれます。

雨ニモ負ケズ元気いっぱい、凛と咲く日本の花を愛でに出かけましょう!

※雨で足元が緩み危険な場所もあります。状況や指導に従って安全な公園利用を心がけてください。

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