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アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]
シュロガヤツリ刈り込み@弟島
2024年08月09日
小笠原
こんにちは、小笠原の中川です。
突然ですが、皆さんはシュロガヤツリという植物をご存じでしょうか。
シュロガヤツリとは水辺近くで育つマダガスカル原産の植物で、細長い茎の先端に葉を広げたヤシの樹形のような姿をしています。
この部分の形が「シュロ」の葉に似ている「カヤツリグサ」の仲間ということから、その名が付きました。
突然ですが、皆さんはシュロガヤツリという植物をご存じでしょうか。
シュロガヤツリとは水辺近くで育つマダガスカル原産の植物で、細長い茎の先端に葉を広げたヤシの樹形のような姿をしています。
この部分の形が「シュロ」の葉に似ている「カヤツリグサ」の仲間ということから、その名が付きました。
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シュロガヤツリは小笠原では園芸植物として持ち込まれたものが広がり、水面を覆うように繁茂してしまうため、小笠原固有の希少なトンボ類が産卵できない状態にしてしまうという問題があります。
そこで、トンボの産卵期間中に水面が開けた状態を維持するために、環境省では小笠原固有のトンボ類の姿がまだ多く見られる弟島内にて、2011年頃から沢周囲のシュロガヤツリの刈り込み作業を行っています。
今回も弟島にて刈り込み作業を実施してきたので、その様子についてお伝えしていきたいと思います。
そこで、トンボの産卵期間中に水面が開けた状態を維持するために、環境省では小笠原固有のトンボ類の姿がまだ多く見られる弟島内にて、2011年頃から沢周囲のシュロガヤツリの刈り込み作業を行っています。
今回も弟島にて刈り込み作業を実施してきたので、その様子についてお伝えしていきたいと思います。
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左の写真がシュロガヤツリの刈り込み前、右の写真が刈り込み後になります。
左右の写真を比べて見ると一目瞭然かと思いますが、
幅が2mもない沢にみっしりと生い茂っているシュロガヤツリの厄介さが分かると思います。
これではトンボも産卵できないはずです。
ちなみに刈り込みの作業は手鎌で行っています。
生態系にどのような影響を与えるか分からないので、農薬等を容易に使用することができないためです。
刈っても1ヶ月ほどですぐに再生してしまうシュロガヤツリですが、根際から刈り込むことが重要で再生を少しでも遅らせることができます。
水中から生えてくるものも多いですが、全身泥まみれのずぶ濡れにはなりながら根際で切っていきます。
真夏での作業なので、水に浸かりながらの作業がとても快適でした。
左右の写真を比べて見ると一目瞭然かと思いますが、
幅が2mもない沢にみっしりと生い茂っているシュロガヤツリの厄介さが分かると思います。
これではトンボも産卵できないはずです。
ちなみに刈り込みの作業は手鎌で行っています。
生態系にどのような影響を与えるか分からないので、農薬等を容易に使用することができないためです。
刈っても1ヶ月ほどですぐに再生してしまうシュロガヤツリですが、根際から刈り込むことが重要で再生を少しでも遅らせることができます。
水中から生えてくるものも多いですが、全身泥まみれのずぶ濡れにはなりながら根際で切っていきます。
真夏での作業なので、水に浸かりながらの作業がとても快適でした。
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弟島には小笠原固有のトンボ5種類すべてが生息しており、今回のシュロガヤツリ駆除作業中にもその全種を見ることができました。
実際に刈り込み途中でも水面が開けた場所にはすぐにトンボ達が集まり、産卵行動を行う個体も多く見かけました。
実際に刈り込み途中でも水面が開けた場所にはすぐにトンボ達が集まり、産卵行動を行う個体も多く見かけました。
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定期的な刈り込み作業が必要で地道な果てしない作業ではありますが、作業中や作業後にトンボたちがやってくるのを見ると貴重なトンボの生息環境を整えられたことが実感でき、とてもやりがいがある作業です。
なによりモッサモサのシュロガヤツリをスッキリ刈り込んだ後が個人的に見ていてとても爽快です。
シュロガヤツリとの果てしない戦いはこれからも続く・・・。
なによりモッサモサのシュロガヤツリをスッキリ刈り込んだ後が個人的に見ていてとても爽快です。
シュロガヤツリとの果てしない戦いはこれからも続く・・・。