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関東地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

【小笠原】 植物展開催中!

2020年01月23日
小笠原国立公園

こんにちは!

小笠原自然保護官事務所に1 月よりアクティブレンジャーとして着任しました、齋藤です。
新卒で入社した旅行会社の営業・添乗業務から一転、働き方改革と銘打って次の仕事探しをする最中に、

アクティブレンジャーに出会いました。
小笠原初上陸から約二週間、イルカやクジラはもちろん、調査の道中など美しい景色、険しい道等々、

小笠原の大自然に圧倒され続けております。


そんな小笠原初心者の私にもぴったりな企画が、現在世界遺産センターにて開催中です!

【THE 植物 in OGASAWARA】
期間:1 月8 日(水)~1 月31 日(金) 9:00~17:00 入館無料











←植物展ポスター

植物展の概要
・主に小笠原諸島の固有植物を実物展示
・解説ポスター、植物写真も展示
・東京大学附属植物園研究員による講演会(1 月10 日に実施済み)






←入り口で皆様をお迎えする、
「オガサワラグワ」「オオハマギキョウ」





←ポスターと固有植物展示
植物はNPO 法人小笠原野生生物研究会様の
ご協力によって展示しています。









←講演会ポスター
植物園技術専門職員 小牧様、東京大学教授 川北様に

ご講演頂きました。





←講演会には島民の方を中心に、
50 名程集まりました。

講演会内容は二つとも非常に興味深い内容で、島民の皆様も初めて知る!なんて情報もありました。
講演「小笠原の希少植物に未来はあるのか」では、各植物に沿った対策の必要性を強く感じ、小笠原固有の

植物ではありますが、今後維持していく為には島内外の協力が必要不可欠である事を学びました。
実際に私も、研究員の方々と植物調査へ向かいましたが、目的の植物はどれも険しい山奥や山頂付近など、

人の進入を拒んでいるような場所にありました。しかしノヤギやクマネズミなどの外来種や大型台風等の影響を受けている種もあり、このままの状態だといずれは無くなってしまうのではないかと言う状況を目の当たりにし、保全の取組みを続ける必要性を強く感じました。


そして講演「小笠原の固有植物の花はどのような動物に適応したのか?」では、小笠原の植物への理解を深める新しい観点を学びました。

訪花昆虫(ハチや蛾、蝶など)と小笠原の植物の花の形から見る本土との進化の違いは驚くべきもので、花の色、管の形、更には花粉を運んでもらう対象昆虫まで変化している植物もありました。
花や虫については島の皆様もご存じでしたが、その関係性には皆様驚いておりました。
私も小笠原の固有種の多さを再度確認出来ました。


小笠原の自然は、研究者や専門家だけでなく、島民の皆様にも大事にされています。
おがさわら丸は現在ドッグ点検中にて運航はしていませんが、
小笠原に来る機会がある時は、イルカやクジラだけで無く、小笠原の植物たちにも是非目を向けてみては
いかがでしょうか。