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関東地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

「小笠原の自然」の将来ビジョン

2017年05月29日
小笠原国立公園 古田貴士

小笠原自然保護官事務所の古田です。

最近、地域の方々と「小笠原の自然」について話をした際、環境省職員の私がイメージするものと地域の方々や観光客の方々がイメージするものにギャップがあることを知りました。

アクティブレンジャーは、仕事として保護区域や希少種の生息域に立ち入る機会が多いため、貴重な固有動植物を目にする機会は多いです。一方で、これら動植物の多くは、そもそも数が少なかったり、サイズが小さかったり、色合いが地味だったりして気づきにくいものが多いです。さらに、地域の方々や観光客は、そういった生息域に立ち入る機会が少ない、あるいは難しいため、目にする機会が少なくなるため、このようなギャップが生まれるようです。身近な自然だけでなく、小さくて地味かもしれませんが小笠原諸島世界自然遺産を代表する生き物も、もっと身近なものにするために、生息環境の改善や野生復帰を進めていくことで数を増やし、観光地としての小笠原の価値を更に高めることができればと考えています。

小笠原自然保護官事務所 古田貴士

写真:父島 二見湾