アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]
白い花でいっぱいになる日を目指して ~コバトベラ播種~
2024年03月11日
小笠原
こんにちは。
小笠原は繁殖にやってきたザトウクジラで海が賑やかになってきました!
小笠原は繁殖にやってきたザトウクジラで海が賑やかになってきました!
コバトベラとは
今回は、かわいらしい白い花を咲かせるコバトベラ(絶滅危惧IA類)に関する取り組みをご紹介します。
小笠原にはシロトベラ・オオミトベラ・コバトベラ・ハハジマトベラの4種のトベラ属がおり、先祖は同じと考えられています。
それぞれ特徴にちなんで名前が付けられておりますが、コバトベラは「小葉(コバ)のトベラ」から名前が付けられています。
コバトベラは、野生株が少ないうえ、開花時期が株によってずれるため自然更新が難しい状況です。
そのため、個体数増強を図るべく、専門家の方と一緒に人工授粉をしています。そして人工授粉の結果できた種子を播種する作業も行なっています。
それぞれ特徴にちなんで名前が付けられておりますが、コバトベラは「小葉(コバ)のトベラ」から名前が付けられています。
コバトベラは、野生株が少ないうえ、開花時期が株によってずれるため自然更新が難しい状況です。
そのため、個体数増強を図るべく、専門家の方と一緒に人工授粉をしています。そして人工授粉の結果できた種子を播種する作業も行なっています。
播種作業
今年度も昨年度の人工授粉でできた種子を使って11月に播種作業を行ないました。1果あたり30~40粒が入っており、計200粒以上の種子を採取しました。
播種する場所はこれまでの播種結果も参考にしながら太陽の向きや土壌の様子(乾燥していないか)を見て決めていきます。
最後にネズミに食べられないよう、柵を設置して完了です。
*ネズミ対策については、河村AR投稿の日記をご覧ください。
最後にネズミに食べられないよう、柵を設置して完了です。
*ネズミ対策については、河村AR投稿の日記をご覧ください。
1月に入り、どれくらいの芽が出ているか確認をしにいくと・・・
芽が出てる!!
赤丸で囲ったところに、3つの小さな芽が確認できました。
ただ、安心はまだまだできません。
小笠原の植物の実生は夏までは多く生存するものの、夏の強い日差しや暑さで大幅に減少してしまいます。
コバトベラも、発芽率は非常に良いのですが、発芽後の初期生残率は僅かです、、、
1本でも多くの芽がすくすくと育っていくことを願いつつ、これからも見守っていきます。
赤丸で囲ったところに、3つの小さな芽が確認できました。
ただ、安心はまだまだできません。
小笠原の植物の実生は夏までは多く生存するものの、夏の強い日差しや暑さで大幅に減少してしまいます。
コバトベラも、発芽率は非常に良いのですが、発芽後の初期生残率は僅かです、、、
1本でも多くの芽がすくすくと育っていくことを願いつつ、これからも見守っていきます。