アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]
【小笠原】小学校ハンミョウの授業
2020年11月11日
小笠原国立公園
みなさんこんにちは。
今年も残すところあと1ヶ月と少しですね。
小笠原にいるとまだ暖かいので「年末感」がなく、不思議な気分です。
先日、世界遺産センターで小笠原小学校3年生の子ども達に、ハンミョウの授業を行いました。
固有種であるオガサワラハンミョウの体のつくりについて学んだり、
幼虫・さなぎ・成虫の実物を観察してスケッチしたり。
「意外とかわいい」「目が大きい」「顔が怖い」など、子ども達の純粋なリアクションに
こちらも楽しくなりました。
▲オガサワラハンミョウの実物を観察する様子
授業ではこんなクイズも出しました。
みなさんはこの写真のどこにハンミョウがいるか分かりますか?
正解は、この赤丸で囲ったところです!
子ども達の視力でも、この問題はなかなか難しかったようです。
野生下ではまさにこの写真のような環境に生息しているので、
生息地に立ち入る時には足下に細心の注意を払わなければなりません。
また、普段一般の方は入ることのできない保護増殖室(固有のマイマイとハンミョウを飼育している部屋)
の中で、オガサワラハンミョウを飼育する様子を間近に見学してもらいました。
この授業を通して五感で感じたことが、生物や自然に興味を持ち、
守りたいと思うきっかけになると嬉しいです。