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関東地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

【小笠原】ごみ拾いを楽しもう!

2021年06月01日
小笠原国立公園 鈴木尚之

こんにちは、小笠原の鈴木です。

5月26日の皆既月食は観測できたでしょうか?

小笠原は雲1つ無い快晴で、満天の星空の中に浮かぶ欠けた月を見ることが出来ました。

さて、5月30日(ごみゼロの日)から6月8日(世界海洋デー)までの間、海ごみゼロウィークを実施しています。

海ごみは動物が誤って食べたり、風景を破壊したりと様々な悪影響を及ぼします。

海ごみゼロウィークが1つでも多くの海ごみ回収の機会になればと思います。

◇流れ着いたボトル

◇漁具の浮きとその他

ところで、ビーチコーミング(Beachcombing)という言葉をご存知でしょうか?

Beachcombingの中にあるcombは「徹底的に探す」「細かく調べる」等の意味を持っています。

直訳すると海辺を細かく調べること、徹底的に探すことを意味しますが、古くは船が難破し、無人島に漂着した際に

流木などを集めて生活資源に利用する事を指す言葉でした。

船が難破することがほぼ無くなった現代では、海に出かけ好きな物を集めて楽しむ趣味として徐々に広まっています。

「これがビーチコーミングです」と定義されているわけではなく、楽しみ方は個人にゆだねられます。

私は漂着物を拾うのが好きなので、時々浜辺に出かけては足下ばかり見て歩いていたりします。

やはり多くは空ペットボトルやマイクロプラスチックですが、時にはガラス玉や動物の骨など、珍しい物を見つける機会があり、

気がつけばやめられなくなっています。

皆さんもただごみを拾うだけではなく、そこに楽しさを見出してみてはいかがでしょうか?

その際はぜひ、ごみだと思った物も回収してください。

◇ウミガメの頭骨

一方で危険なごみも漂着している事には気をつけなければいけません。

時には、注射器や毒を持った生き物など一目見て危険性が分かる物の他、容器に入っている劇物など、

一見して危険性が分からない物が漂着している事もあります。

よく分からない物や、危険そうな物には手を出さないことは鉄則です。

ちなみに、海ごみゼロウィークは昨年度も開催し、回収量は263.9kg。

多くの人による協力の下、小笠原の綺麗な海が維持されていることが分かります。

宮之浜や大村海岸、製氷海岸、扇浦海岸に海ごみ回収ボックスが設置してあるので、立ち寄った際には、ぜひ海ごみの回収にご協力ください。

そしてこれからの夏本番、綺麗な海を満喫しましょう!

▽海ごみゼロウィークポスター

海ごみゼロウィーク2021.pdf