アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]
小笠原の魅力は「海」だけじゃない!?
2020年03月12日
小笠原国立公園
春休みのせいか、毎便、定期船おがさわら丸で500名以上が来島し賑わっています。今の季節、ザトウクジラ等が小笠原近海で回遊しておりホエールウォッチングをされる方も多いのではないでしょうか。小笠原は「海」というイメージがありますが、「山で見られる固有動植物」も魅力のひとつです。今回、小笠原アクティブレンジャーが近々の巡視で目にした動植物をご紹介します。
=== 固有鳥類 ===
アカガシラカラスバト 絶滅危惧ⅠA類(環境省第4次レッドリスト)
小笠原村父島の山域でも見る機会は少なく、貴重な鳥類です。都内の動物園でも域外飼育されており、上野動物園、井の頭自然文化園で見ることができますので、機会がありましたら、動物園に足を運んでみてもいかがでしょうか。
=== 固有植物 ===
小笠原諸島の固有植物は、3W(風Wind,翼Wing,波Wave)という3つの要素で、奇跡的に島に渡ってきて、定着し進化した植物で根差し生態系を織りなしています。下の写真の植物以外にも、時折々の固有植物の花や姿を目にすることができます。ぜひ、小笠原村父島に来島された際は、固有種の花々を見てください。ツアーガイドを利用して見て触れて体感してみするのもオススメです。
ムニンヒメツバキ コヘラナレン
ムニンシラガゴケ
最後に...
今年度3月を持って、環境省小笠原自然保護官事務所を退職することとなりました。
アクティブレンジャー日記(関東)を閲覧していただき、ありがとうございます。
今後も各自然保護官事務所に配属するアクティブレンジャー(自然保護官補佐)が
各国立公園の魅力を発信していきますので、引き続きよろしくお願いいたします。
環境省小笠原自然保護官事務所 荻野