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関東地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

愛くるしい者たち

2008年10月29日
小笠原
皆さんこんにちは。
小笠原も急に寒くなり、もうTシャツ一着ではキツくなってきました。
(まだTシャツかよっ)
今回も、小笠原でよく見られる鯨類の紹介です。


ミナミハンドウイルカ(ハクジラ亜目マイルカ科ハンドウイルカ属)

漢字で書くと南半道海豚。
英語で書くとIndian Ocean Bottlenose Dolphin。
昔はハンドウイルカの亜種とされてました。
しかし、現在ではマイルカ科スジイルカ属ではないかといわれています。

ちなみに、ハンドウイルカのお腹は真白、
ミナミハンドウイルカは成熟するとお腹に斑点が現れ、
タイセイヨウマダライルカ(スジイルカ属)は成熟すると全身に斑点が現れます。

小笠原では沿岸域でミナミハンドウイルカよく見られ、外洋域でハンドウイルカが見られます。
ミナミハンドウイルカ(2m~3m)のほうがハンドウイルカ(2m~4m)よりやや小柄です。

ミナミハンドウイルカは船や人に慣れていて、ドルフィンスイムの対象になっています。
水中で一緒に泳いだり、一緒にぐるぐる回ったり遊んでくれたりします。
私も一度、イルカと貝殻でキャッチボールをしたことがあります!

イルカと一緒に泳ぐコツは、
・手を使って泳がない。(急に手が伸びてくるとイルカはビックリして逃げてしまいます)
・海に入るときにはそ~と入る。(飛び込んだら、その音でイルカはビックリして逃げてしまいます)
・イルカとアイコンタクトする。(目を見ればイルカが遊ぶ気満々なのか、ほっといてほしいのかよくわかります。)

ほかにもいろいろあると思いますが、私は以上のようなことを気にかけて泳いでいます。
決して触ろうとしてはいけません!
彼らの家にお邪魔する謙虚な気持ちをもてば、イルカも歓迎してくれることでしょう。

ちなみに嘘か本当かわかりませんが、派手な色のビキニをきた女性によく寄ってくるとか…

ミナミハンドウイルカ