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関東地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

こどもパークレンジャー in母島『島の虫を描クンジャー!』開催

2018年07月26日
小笠原国立公園 和田慎一郎

ニュースでは連日の記録的猛暑が取り上げられていますね。

亜熱帯の小笠原ですが、爽やかな海風のおかげでこの時期は

むしろ内地より過ごしやすいかもしれません。とはいえ、

強力な日差しの下での作業は熱中症に要注意。

島の人たちは毎日のように海で泳いで対策しています!

そんな夏の盛りの715日、

母島で「こどもパークレンジャー」を開催しました。

テーマは「虫さがし」!

貴重な固有生物の宝庫である小笠原ですが、外来種の影響で数が減っていたり、

厳重に保護されていたりと、様々な理由で気軽に虫取りができない環境です。

そうはいっても島の将来を担う子どもたちには、

できるだけ島の自然と触れ合う機会をつくってあげたいところ。

そこで今回は子どもたちをパークレンジャーに任命し、虫調査に参加してもらいました!

場所は母島の新夕日ヶ丘自然再生区。

ここでは外来種のグリーンアノールの侵入を防ぐ柵をつくり、

グリーンアノールの低密度状態を維持しています。

そのため母島の中でもたくさんの虫が生息している場所です。そんな新夕日ヶ丘にて、

実際の昆虫調査でも採用されているビーティング法やスイーピング法で虫を捕まえて観察しました!

虫、いっぱい落ちてきたかな?

朽木の中に幼虫を発見!

よく観察してスケッチ。気づいたことはどんどん書いてみよう!

調査では15名のこどもパークレンジャーがたくさんの虫を発見。

クワガタの幼虫にも脚が6本あった!

ゾウムシはすぐに死んだふりして落ちちゃう!

クモには目が8つもある!

似ている種類がいるけど、脚の模様がちがう!

虫メガネでよ~く観察してみると色々な発見があったようです。

観察してスケッチして、気づいたことは野帳にメモ。

イベントの終わりには、それぞれイチオシの虫を発表してもらいました!

「環境省こどもパークレンジャー in母島」は全3回の開催予定。

次回は虫たちの住処やエサとなる「島の森づくり」をテーマに、

自然再生区内で固有植物の植樹を体験してもらいます。

次回も、集まれ!こどもパークレンジャー!

イベントの様子は8月中に下記HPに掲載予定です。是非ご覧ください。

https://www.env.go.jp/kids/gokan/jpr/