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関東地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

オガサワラハンミョウを知ろう!!

2016年09月07日
小笠原国立公園 田谷以生

みなさん、こんにちは。

突然ですが、この虫が何かわかりますか??

オガサワラハンミョウという小笠原にしかいない固有の昆虫です。

かつては父島にもオガサワラハンミョウが生息していましたが、

グリーンアノールやオオヒキガエルなどの外来種に食べられてしまったり、

生息環境が悪くなったりしたせいで、父島ではもうオガサワラハンミョウは見られなくなってしまいました。

今は兄島の1部にだけ住んでいます。

兄島のオガサワラハンミョウも近年減少しており、絶滅が危惧されています!!

そこで、兄島に残っているオガサワラハンミョウの一部を捕獲し、

内地の伊丹市昆虫館と橿原市昆虫館、父島の3か所で保護増殖に取り組んでいます。

そんなオガサワラハンミョウについて、もっと多くの島民に知ってもらおう!!!

ということで、先日、父島でオガサワラハンミョウの飼育に携わっている

TEAMハンミョウの方々と一緒に小笠原小学校に出前授業に行ってきました。

対象は3年生の子ども30名。



オガサワラハンミョウの一生やオスとメスの見分け方、どんな場所に住んでいるのかなどクイズを交えながらの説明を聞いた後は、
実際に飼育している首都大学東京小笠原研究施設に移動して、オガサワラハンミョウの観察も行いました。

ルーペやマイクロスコープで体の細部もじっくり観察できました。

ハンミョウの幼虫は裸地にきれいなまん丸の巣穴を作ります

2時間の授業が終わるころにはみんなオスとメスの見分けもばっちりできるようになっていました!!!

足の先の太さと毛の量が見分けるポイントなのですが、これが非常に小さくて難しいのです。

子ども達はすごい!!大人はみんな感心していました。

TEAMハンミョウの方々が前々から入念に準備してくださっていたので、とっても充実した内容でした!!
私は何をしたかというと、導入のあいさつとして5分ほどお話ししただけで、

その後は子ども達と一緒に楽しんでしまいました。



子ども達はとっても元気で、積極的に発言していて、楽しんでくれているようでした!!!