アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]
関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。ムニンツツジの巡視
2024年05月30日
小笠原
みなさま、初めまして
今年の4月より小笠原(父島)のアクティブレンジャーに着任した山口さくらと申します!
初めての小笠原生活で、今まで味わえなかった自然の美しさに日々感動しています。
小笠原についてまだまだ知らないことが多く、勉強の日々ですが、初心者だからこその視点で小笠原の魅力を皆さんにお伝えできればと思います!
さて、記念すべき初投稿はムニンツツジの巡視についてお伝えしたいと思います。
小笠原に生育するツツジは、よく道路脇に植えられている種類とは違い、ムニンツツジという小笠原諸島固有種です。植栽株(人によって植えられた株)は父島の躑躅山(つつじやま)や朝立岩に数十株現存しますが、自生株(人の介入なく自然に生育している株)は躑躅山に1株しか残っておらず、環境省レッドリストでは絶滅危惧ⅠA類に選定されているとっても貴重な花なのです!
今まで何気なく見ていたツツジが小笠原では希少な植物だと思うと不思議な気持ちです…
ムニンツツジが絶滅危惧種になった理由は、干ばつ、台風などによる生育環境の変化やフシダニの被害などの直接的な影響が原因とされています。
そのため、私たちはムニンツツジを絶滅から守るために、自生株が持つ遺伝子を後世に残す取り組みを行っています!
そして今回私が行った巡視も元気に花が咲いているか、蕾や新葉があるかなど、植物の健康状態を確認する大切な業務の一つです。
ですが、ムニンツツジまでの道のりはとても過酷でした…
↑写真正面に見えるのが朝立岩というムニンツツジが生育する場所です。
見ての通り、ほとんど崖のような場所を登って行きます。
山登り初体験で高所恐怖症ぎみの私には何度かヒヤッとする場所もありましたが、気をつけながらひたすら登っていきます。
到着です!
過酷な道のりの先で白く美しいムニンツツジに会えることができました。
今年もきれいに咲いている姿に、今までの疲れが吹き飛ぶ気分になるとともに、希少な植物を前に身の引き締まる思いです。
これから先、アクティブレンジャーとしてこの気持ちを忘れずに、小笠原の魅力的な動植物たちを未来に残していけるように頑張っていきたいと思います!
ちなみに、小笠原世界遺産センターの花壇にもムニンツツジが咲いているので、ご来島の際には是非見に来てくださいね!
今年の4月より小笠原(父島)のアクティブレンジャーに着任した山口さくらと申します!
初めての小笠原生活で、今まで味わえなかった自然の美しさに日々感動しています。
小笠原についてまだまだ知らないことが多く、勉強の日々ですが、初心者だからこその視点で小笠原の魅力を皆さんにお伝えできればと思います!
さて、記念すべき初投稿はムニンツツジの巡視についてお伝えしたいと思います。
小笠原に生育するツツジは、よく道路脇に植えられている種類とは違い、ムニンツツジという小笠原諸島固有種です。植栽株(人によって植えられた株)は父島の躑躅山(つつじやま)や朝立岩に数十株現存しますが、自生株(人の介入なく自然に生育している株)は躑躅山に1株しか残っておらず、環境省レッドリストでは絶滅危惧ⅠA類に選定されているとっても貴重な花なのです!
今まで何気なく見ていたツツジが小笠原では希少な植物だと思うと不思議な気持ちです…
ムニンツツジが絶滅危惧種になった理由は、干ばつ、台風などによる生育環境の変化やフシダニの被害などの直接的な影響が原因とされています。
そのため、私たちはムニンツツジを絶滅から守るために、自生株が持つ遺伝子を後世に残す取り組みを行っています!
そして今回私が行った巡視も元気に花が咲いているか、蕾や新葉があるかなど、植物の健康状態を確認する大切な業務の一つです。
ですが、ムニンツツジまでの道のりはとても過酷でした…
↑写真正面に見えるのが朝立岩というムニンツツジが生育する場所です。
見ての通り、ほとんど崖のような場所を登って行きます。
山登り初体験で高所恐怖症ぎみの私には何度かヒヤッとする場所もありましたが、気をつけながらひたすら登っていきます。
到着です!
過酷な道のりの先で白く美しいムニンツツジに会えることができました。
今年もきれいに咲いている姿に、今までの疲れが吹き飛ぶ気分になるとともに、希少な植物を前に身の引き締まる思いです。
これから先、アクティブレンジャーとしてこの気持ちを忘れずに、小笠原の魅力的な動植物たちを未来に残していけるように頑張っていきたいと思います!
ちなみに、小笠原世界遺産センターの花壇にもムニンツツジが咲いているので、ご来島の際には是非見に来てくださいね!