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関東地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

【小笠原】はじめの一歩

2021年10月19日
小笠原国立公園

みなさんこんにちは。小笠原の坂田です。

いきなりですが、みなさんは初めて外の世界を見た時を覚えているでしょうか?

大半の方が赤ちゃんの時に初めて外の世界を見たので、覚えていないのではないでしょうか。

私も物心ついた時には外で遊んでいるのが当たり前だったので、考えたこともありませんでした!!

△乳房山遊歩道から見た南崎(初めて見る外の世界がこんなだったら良いですね~)

今回、小笠原世界遺産センターで約1年かけて育てられたオガサワラハンミョウ(以降、「ハンミョウ」) 達が、初めて外の世界へ出て行く瞬間に立ち会ってきました。

今年もこの季節がやってきましたね~

兄島へのハンミョウの移殖です!!

移殖の準備は前日のマーキング作業から始まります。

△個体にマーキングしている様子

移殖した裸地から別の場所に移動しているか、移殖された個体がどれくらい生きるのかなど、このマーキングでその後の動きをモニタリングしていきます。

移殖当日、専用ケースに入ったハンミョウ達は移殖場所まで人の手で大事に運ばれていきます。

△移動中の様子(なかなか険しい道をひたすら登っていきます)

裸地に着くと早速移殖の準備に取りかかります。

△移殖を待つオガサワラハンミョウ達

温度変化を低減させるためのクーラーボックス から出して地表に並べると"早く~!!"と言うかのように入れ物の中で飛び回るハンミョウ達!!

そしていざケースを開けて初めて外の世界へ!!

早々に飛びたつ子がいる一方、いざどうぞと言われると、動こうとしない子も・・・

さっきまであんなに活発だったのに大丈夫かな・・・?

"初めての外気を楽しんでいるのかも♪"

"少しビックリして体が固まっているのかも・・・"

自分がもし今まで見たことない世界にぽんっと飛び出したらこんな気持ちなのかな~と想像しながら最後の1匹がケースから出るまで見守りました。

△移殖後に外の世界を満喫中のオガサワラハンミョウ

今までとは違う広い世界へはじめの一歩!!

楽しいことも、大変なこともあると思いますが、ここでパートナーを見つけたこの子達から次世代の新たな命が生まれるのを楽しみにしたいと思います。