アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]
小笠原の鳥たち
2020年03月31日こんにちは。小笠原自然保護官事務所の齋藤です。
コロナウイルス拡散防止のため、事務所のある世界遺産センターもしばらく閉館としています。
まだまだ油断できないですね、皆様も体調管理にはお気をつけて下さい。
さて今回は、今月世界遺産センターにて開催していた「写真展-国指定鳥獣保護区管理員がみた鳥たち-」から、小笠原の鳥たちを皆様へお届けいたします!
↑写真展示の様子(閉館中なのでお客様がいません。。。)
小笠原諸島は、アカガシラカラスバトやオガサワラオオコウモリなどの希少鳥獣の生息地として重要であることから、島のほぼ全域が「小笠原群島鳥獣保護区」に指定されており、また、大海原を渡ってくる旅鳥達の休息地としても重要な場所になっています。
私共も巡視や調査中に、オガサワラノスリやアカガシラカラスバト等に出会いますが、これらの巡視は鳥獣保護区管理員の方々にもお願いしています。
早速管理員の方が撮られた、美しい鳥たちの写真を紹介します。
まずは、身近な鳥シリーズ!
【オガサワラノスリ】
国の天然記念物であり、小笠原唯一の固有猛禽類。島では人と自然が共生しているため、生活圏内からでも確認できます。小笠原の空を悠々と飛ぶ姿はとても格好良いです!
【ハシナガウグイス】
ウグイスというと、声は聞くけれど姿を見ない鳥かと思いますが、固有亜種であるハシナガウグイスは違います。好奇心旺盛で、気が付くと隣の木の枝にいた、なんて事はよくあります。
さらに鳴き声の「ホーホケキョ」は一緒なのですが、「ホーホケケ、、、」「ホーホケキョ!!」といった具合で、ヘタクソです。笑
次は渡り鳥・迷鳥シリーズ!
【オシドリ】
内地ではお馴染みのオシドリ、実は小笠原では稀な渡り鳥です。鳥獣保護区管理員の方によると、オスしか確認されないとか。渡りのルートは不思議ですね。
【ツバメ】
こちらも内地ではお馴染み、ツバメです。ツバメは小笠原では迷鳥とされ、飛ぶルートを間違えたのか、通常では見ることができない鳥です。
今回紹介した鳥はほんの一部ですが、小笠原の鳥たちを見るだけで、内地との当たり前の違いに驚かされます!
皆様もご来島の際には、鳥にも注目してみてくださいね。