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関東地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

父島列島最北の島

2011年05月24日
小笠原
今日は、自然再生事業のモニタリングで父島列島最北の島、孫島に行ってきました。




御覧の通り、断崖絶壁の島です。
プチロッククライミングを楽しみつつ登って行ったら、白い花が満開でした。




こちらの花は「オガサワラアザミ」。小笠原固有種でキク科の植物です。
島の方言では「カイガンゴボウ」といいます。
これは太平洋戦争時の食料不足の時にこれらの根を食べていて、ゴボウに似ていることからきているそうです。
今ではノヤギの食害にあっていて、父島での生育地はごく一部の地域です。
孫島にはノヤギがいないのですくすくと成長し、オガサワラアザミの群落がたくさんありました。




こちらの花は「テッポウユリ」。外来種のユリ科の植物。
明治の中ごろに園芸用に栽培されたものが広まったそうです。
見た目はキレイですし、いい香りがします。

花を見ながら頂上の方へ行くと、今度は可愛い雛達のお出迎え




こちらは「クロアシアホウドリ」
世界的見ると絶滅危惧種ですが、ここ小笠原では個体数が増えてきています。
昨年初めて孫島で繁殖が確認され、今年も順調に孫島で繁殖している模様です。

そして、モニタリングを終えて帰ろうとしていたら、こんな子にも出会いました。




メスのカツオドリです。

とても愛らしい顔をしているのですが…
そこを通らないと私達は帰れないです…
ストレスを与えないよう、そ~っと近づいていったら、50cm近くまで寄っても動いてくれませんでした。
でも、おかげでこんなアップの写真を撮ることが出来ました。