アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]
【小笠原】オガサワラシジミを守る活動として
2020年05月20日
小笠原国立公園
皆さんこんにちは!!小笠原の坂田です。
小笠原の世界遺産センターの玄関先では
"オオバシマムラサキ"という小笠原固有の植物を育てています。
これは、近年母島でしか確認されていない小笠原固有の小型(全長12~15mm程度)のチョウである
"オガサワラシジミ"のために育てています。
このピンクとボニンブルーが素敵なこの子達↓のためです!!
【左:オガサワラシジミ幼虫 右:オガサワラシジミ成虫】
野生下で数が減っている国内希少動植物種でもあるオガサワラシジミ。
本州の多摩動物公園や新宿御苑では飼育下での繁殖(生息域外保全)を行っています。
その飼育には定期的にエサとなるオオバシマムラサキが必要です!!
本州でもその栽培に力を入れ取り組んでいますが、
夏は暑すぎ、冬は寒すぎて、オオバシマムラサキの栽培環境としては適していません。
オガサワラシジミの幼虫が食べるものに困らないように
必要なときに必要な分だけ新鮮な餌が確保できるように
世界遺産センタ-でもオオバシマムラサキを育て、本州に届ける取組を始めています。
でも、おいてあるだけではこの植物が何なのか?
何のためにここにあるのかわかりませんね・・・
新型コロナウィルス対策のため、現在小笠原の世界遺産センターは閉館していますが、
開館してお客さんがいらした時にわかりやすくなるように展示を作ってみました!!
世界遺産センターが開館した際には
是非来館していただき実際に見て、触れていただければと思います!!
今後も増やしていく予定なので、オオバシマムラサキの成長にもご期待ください♪