アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]
【小笠原】近自然工法
2019年02月12日
小笠原国立公園
こんにちは
2月も半ばですが、小笠原は日差しが強く日焼け日和です。
先日、母島に行ってきました。
母島はさらに暖かいですね、半袖半ズボンで過ごせる陽気でした。
ボニンブルーの海と母島の属島、島独特の雰囲気が流れ、
時折、クジラがジャンプし海面に体を打ち付ける音が聞こえます。
実はこの景色、最近までは
外来樹木の高木に遮られていましたが
外来樹木を伐採し、きれいな眺めを確保することができました。
この場所は新夕日ヶ丘自然再生区という場所で、
きれいな夕日を見ることができます。
しかし、現場は斜度があり赤土で非常に歩きづらいです....
そこで今回はこの場所で道の補修、再整備をしに来ました。
近自然工法と呼ばれる技術を応用し、さっそく道作り!
講師の指導の下、ボランティアスタッフも含め6,7名で行いました。
【近自然工法とは】
講師の方の話では、スイスで生まれた河川工事技術がモデルとなっており、
「生態系の根幹となる生き物たちが住める環境を復元すること」
が目標ということでした。
歩きやすいだけでなく、その土地に馴染んでいく道作りです。
基礎となる枠を作り、地形に合わせて作っていきます。
暑いながらも、クジラのジャンプした音に癒やされながら作業を進め、
かなり形になってきました!
遊歩道を補修、再整備することで、
より島民の方々に利用していただけたらと思います。
玉井