アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]
奥日光の冬支度
2024年12月25日
日光
皆さんこんにちは。日光国立公園管理事務所の鈴木研司です。
11月の下旬から関東地方は晴れ続きです。12月19日は未明から雨または雪が降りましたが量としては少なく、平野部では乾燥注意報も解除されませんでした。気温は全般に平年並みで、昨年の冬と比べると冷え込んだ12月と言う感じです。
気象庁のアメダスでは積雪1cm(12月25日現在)と表示される奥日光ですが、戦場ヶ原や湯元の積雪はそれよりも多くなっています。奥日光は「いろは坂」を登ったところから始まり湯元の奥まであります。アメダスの計測機器は「いろは坂」を登り切った辺りに設置されており中禅寺湖周辺の状況はわかりますが、戦場ヶ原や湯元の状況はアメダスの数値には表れにくいのです。弓張峠から西の湖の周辺(小田代原の西側)や湯元では深い所で40cm程の積雪になっています。今年は、例年並みに雪が降るのではないかと期待しています。
日光パークボランティア(NPV)の皆さんによる、奥日光の冬支度の様子を紹介しましょう。
〇12月14日
戦場ヶ原の入り口の赤沼と小田代原をつなぐ歩道に赤布を設置します。上の写真では小田代原はうっすらと雪化粧、冬直前の状態です。遠くには三岳、山王帽子山も見えます。下の写真はこれから設置する赤布です。この歩道以外では泉門池から小田代原に向かう歩道でもNPVの皆さんが設置しています。
【冬直前の小田代原】
【準備された赤布】
赤布は30~50m程度の間隔で、歩道上か歩道になるべく近い所に、歩道を見失うことがないように目立つ位置に設置していきます。昨年度の冬は、約1か月の間に3000人以上の方がこの歩道を歩いたと思われます。雪も少なかったのでこの赤布が活躍する機会はあまりなかったと思います。今年は雪もそれなりに降りそうなので、利用者の皆さんを上手に誘導してくれると思います。利用者の皆さん。歩道の外に逸れる事の無いようにお願いします。
【赤布設置の様子】
【設置された赤布と歩道】
途中にある戦場ヶ原展望台(西展望台)には、意図しない湿原への立ち入りを防ぐためにポールを立て、ロープを張ります。この展望台のほかでは、三本松園地にある戦場ヶ原展望台に向かう歩道に同じように設置しています。
戦場ヶ原も小田代原も特別保護地区です。動植物と現在の環境を守らなければならい大切な場所です。もちろん冬でも立ち入りは厳禁です。とは言え、雪が多いと間違って入ってしまうことがあるかもしれません。NPVの皆さんの活動はそのような事にならないための冬支度でもあります。日光パークボランティアの皆さんありがとうございます。
【戦場ヶ原展望台(西展望台)にポールとロープを設置】
〇12月24日
【冬になった三本松の戦場ヶ原展望台】
【雪に埋もれる湯ノ湖の湖畔とオオバンの群れ】
12月22日~23日にかけて冬型が強まり、日本海側を中心に山間部では大雪になった地方もあります。奥日光もこの間にすっかり冬になりました。12月27日以降も積雪量が増えるかもしれません。
多くの皆さんに奥日光の冬を堪能していただければと思います。冬の装備を整え安全に楽しんで頂ける事をお願いします。友人、家族、自分を守り、そして自然を守りましょう。
11月の下旬から関東地方は晴れ続きです。12月19日は未明から雨または雪が降りましたが量としては少なく、平野部では乾燥注意報も解除されませんでした。気温は全般に平年並みで、昨年の冬と比べると冷え込んだ12月と言う感じです。
気象庁のアメダスでは積雪1cm(12月25日現在)と表示される奥日光ですが、戦場ヶ原や湯元の積雪はそれよりも多くなっています。奥日光は「いろは坂」を登ったところから始まり湯元の奥まであります。アメダスの計測機器は「いろは坂」を登り切った辺りに設置されており中禅寺湖周辺の状況はわかりますが、戦場ヶ原や湯元の状況はアメダスの数値には表れにくいのです。弓張峠から西の湖の周辺(小田代原の西側)や湯元では深い所で40cm程の積雪になっています。今年は、例年並みに雪が降るのではないかと期待しています。
日光パークボランティア(NPV)の皆さんによる、奥日光の冬支度の様子を紹介しましょう。
〇12月14日
戦場ヶ原の入り口の赤沼と小田代原をつなぐ歩道に赤布を設置します。上の写真では小田代原はうっすらと雪化粧、冬直前の状態です。遠くには三岳、山王帽子山も見えます。下の写真はこれから設置する赤布です。この歩道以外では泉門池から小田代原に向かう歩道でもNPVの皆さんが設置しています。
【冬直前の小田代原】
【準備された赤布】
赤布は30~50m程度の間隔で、歩道上か歩道になるべく近い所に、歩道を見失うことがないように目立つ位置に設置していきます。昨年度の冬は、約1か月の間に3000人以上の方がこの歩道を歩いたと思われます。雪も少なかったのでこの赤布が活躍する機会はあまりなかったと思います。今年は雪もそれなりに降りそうなので、利用者の皆さんを上手に誘導してくれると思います。利用者の皆さん。歩道の外に逸れる事の無いようにお願いします。
【赤布設置の様子】
【設置された赤布と歩道】
途中にある戦場ヶ原展望台(西展望台)には、意図しない湿原への立ち入りを防ぐためにポールを立て、ロープを張ります。この展望台のほかでは、三本松園地にある戦場ヶ原展望台に向かう歩道に同じように設置しています。
戦場ヶ原も小田代原も特別保護地区です。動植物と現在の環境を守らなければならい大切な場所です。もちろん冬でも立ち入りは厳禁です。とは言え、雪が多いと間違って入ってしまうことがあるかもしれません。NPVの皆さんの活動はそのような事にならないための冬支度でもあります。日光パークボランティアの皆さんありがとうございます。
【戦場ヶ原展望台(西展望台)にポールとロープを設置】
〇12月24日
【冬になった三本松の戦場ヶ原展望台】
【雪に埋もれる湯ノ湖の湖畔とオオバンの群れ】
12月22日~23日にかけて冬型が強まり、日本海側を中心に山間部では大雪になった地方もあります。奥日光もこの間にすっかり冬になりました。12月27日以降も積雪量が増えるかもしれません。
多くの皆さんに奥日光の冬を堪能していただければと思います。冬の装備を整え安全に楽しんで頂ける事をお願いします。友人、家族、自分を守り、そして自然を守りましょう。