
アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]
仙丈ヶ岳厳冬期防鹿柵確認
2025年03月06日
南アルプス
南アルプス自然保護官事務所の小林です。
○厳冬期の仙丈ヶ岳に行って来ました。
○仙丈ヶ岳馬ノ背に設置している季節型防鹿柵が設置したままで越冬できるか否か、風雪の影響をどの程度受けるのか確認するため試験的に一部を残置しました。その状況確認です。
○冬季仙丈ヶ岳登山ルートとして一般的な「地蔵尾根ルート」を登りました。柏木駐車場から「孝行猿」を横目に当初予定していた松峰小屋をめざし、長い林道歩きです。
初日は天候・気温にめぐまれ順調かと思ったのですが、なかなかの重い荷に肩の痛みを感じつつ標高を上げていきます。
○厳冬期の仙丈ヶ岳に行って来ました。
○仙丈ヶ岳馬ノ背に設置している季節型防鹿柵が設置したままで越冬できるか否か、風雪の影響をどの程度受けるのか確認するため試験的に一部を残置しました。その状況確認です。
○冬季仙丈ヶ岳登山ルートとして一般的な「地蔵尾根ルート」を登りました。柏木駐車場から「孝行猿」を横目に当初予定していた松峰小屋をめざし、長い林道歩きです。
初日は天候・気温にめぐまれ順調かと思ったのですが、なかなかの重い荷に肩の痛みを感じつつ標高を上げていきます。

○トレースはしっかりついていたので、時間短縮とルート選定のストレス軽減ははかられたのですが、最近降ったのか表面のサラサラ雪にアイゼンが効かない箇所もあり、苦労。(ひさびさの雪山と最近の運動不足もたたりました)

○このルートの一番嫌なところはアップダウンがあり、獲得標高をお返しするところで「せっかく登ったのに」とメンタルダメージがボディーブロー的に効いてきます。
それでも、徐々に標高を上げたので松峰小屋を過ぎ幕営適地の樹林帯まで標高を上げ、テント泊としました。
雪を溶かしての水作り、コーヒードリップで漉してみるとなかなかの汚れ、年々ひどくなっているように感じますね。
ここまでの、樹林帯でも積雪の少ない標高まではシカの食害が確認できました。雪上の足跡はさほど多くはありませんでした。
それでも、徐々に標高を上げたので松峰小屋を過ぎ幕営適地の樹林帯まで標高を上げ、テント泊としました。
雪を溶かしての水作り、コーヒードリップで漉してみるとなかなかの汚れ、年々ひどくなっているように感じますね。
ここまでの、樹林帯でも積雪の少ない標高まではシカの食害が確認できました。雪上の足跡はさほど多くはありませんでした。


○翌日は「風風風風・・・・」稜線に出たら横殴りの風、稜線超えてカールに入ったらホワイトアウトで10㍍先の小屋が見えない!さすがに、防鹿柵の調査は危険!




○最終日、早朝に小屋発して山頂経由で下山です。昨日は曇りでホワイトアウトだったのでライチョウとの遭遇を期待していたのですが、幸運はなかったですね!本日予報は風はあるものの、晴天。







・山頂でお会いした方です。下山途中お話ししたら「なんと昨日ホワイトアウトのなかで2羽のライチョウを見た」とのこと、なんと幸運な人なんだ。私たちが見つけた足跡の個体?会いたかったーーーーーー真っ白のライチョウ、かわいいでしょうね!
○このルートは夏も含めて最近、パトロールなどが行われていなかったので、今回は登山道の状況やシカの食害状況が確認できてよかったと思います。また、他の山域でもシカを含めて生物の生息状況等を冬季に確認する必要があるのかなと考えました。
○このルートは夏も含めて最近、パトロールなどが行われていなかったので、今回は登山道の状況やシカの食害状況が確認できてよかったと思います。また、他の山域でもシカを含めて生物の生息状況等を冬季に確認する必要があるのかなと考えました。
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