アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]
善養寺聡彦 プロフィール
2022年06月05日善養寺聡彦
配置地区:日光国立公園 那須
専門分野:動物(昆虫)行動学
2020年4月に那須管理官事務所に着任しました。千葉県の高等学校で生物を担当し、3月で定年退職しました。高校生の野外実習の開発実施やオリジナル実験の開発をしてきました。野外実習では、屋久島での実習、アメリカのイエローストーンでの実習を開発・実施したことが大きな財産になっています。オリジナル実験では、「フィトンチッドの働き」、「ヒメマルカツオブシムシの槍状毛の働き」、「アズキゾウムシの密度効果」などを開発実施してきました。研究としては、「ナミテントウの飛来集合」、「千葉県における蚊類の分布」、「ヒメマルカツオブシムシの槍状毛の機能」、「千葉県におけるアサギマダラの生育状況」などを進めてきました。現在は、「アサギマダラの追尾行動を解発する信号刺激」を研究しています。また、現行の指導要領理数科編の編纂に関わりました。
教員退職に当たり、「これまでとは異なる日常を送りたい。」、「シーズンを通して1つのフィールドに身を置きたい。」、「自分として常に前進する生活を送りたい。」などなどから、今回アクティブレンジャーを志望し、採用していただきました。
数年前に全都道府県訪問を果たしましたが、日本各地の植生、地形、自然の成り立ちを理解したいという思いがあります。今、那須の地で生活する中で、地形や植生の成り立ちについて日々考えています。なかなか難しいのですが、悩み、追い続けることが人生かと存じます。そんな過程をご紹介して行こうかなと考えています。