アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]
海が割れる?「トンボロ現象」
2019年08月06日みなさん、こんにちは。初体験の伊豆半島での夏に少々バテ気味の齋田です。
大輪の向日葵も思わず首を垂れるほどの炎暑の日々ですが、いかがお過ごしでしょうか。
夏期は伊豆半島の海に関する日記を中心に掲載する予定ですので、少しでも涼しげな気分になって頂ければと思います。
そんなわけで、今回は三四郎島とトンボロ現象についてご紹介します。
三四郎島は西伊豆瀬浜海岸の沖合約200mに位置する伝兵衛島・中ノ島・沖ノ瀬島・高島からなる4つの島の総称で、見る角度によって3つにも4つにも見えることが名前の由来と言われています(諸説あります)。
【三四郎島】
そして、この三四郎島で見られるのが、海が割れたように見えるトンボロ現象です。
トンボロ現象とは、干潮時に水位が減少することにより海底が露出し、平水時は海水によって隔てられている陸地同士を結ぶ州が発生する現象です。
水位が概ね30cm以下となる時間帯には、瀬浜海岸と三四郎島を歩いて行き来することができます。
また、最干潮時には幾つものタイドプールが出現します。
魚類や甲殻類等の様々な生物が観察できることも、三四郎島の大きな魅力です。この日もたくさんの方が磯遊びに夢中になっていました。
【タイドプールにて観察された生物】
三四郎島は、潮汐による水位の変化を記録したり、タイドプールで観察した生物の図鑑を作ったりと、夏休みの自由研究にもおすすめのスポットです。
お子さんの宿題がお済みでない方も、そうでない方も、西伊豆方面を観光の際には是非訪れてみて下さい。