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関東地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

初めての男体山巡視

2022年09月02日
池田理恵
こんにちは。日光国立公園管理事務所の池田です。
先日、男体山へ巡視に行ってきました。日光国立公園管理事務所に着任して3年目になりますが、昨年は天候が悪くて行けず、今年になってやっと行くことができました。
今回はそんな男体山巡視についてご紹介します。

男体山とは・・・・・・?

中禅寺湖と男体山
日光には多くの山がありますが、その中でも男体山は形の美しさや歴史的側面で日光を代表する山と言われています。分類上活火山とされており、その噴火によって中禅寺湖や戦場ヶ原等が形成されました。古くから山岳信仰の対象として、また、修験者の修行の場として利用されてきた歴史があります。
さて、日光二荒山神社中宮祠の登拝門をくぐり頂上を目指します。
男体山は登山口から頂上までほとんどまっすぐなルートになっているので、ゆっくりと体力を温存しながら登っていきます。
巡視では登山道の現状や利用状況等を確認し、途中で確認できた植物も記録していきます。
ヤマハハコ
リンドウ
ハンゴンソウ
なんとか頂上にたどり着くと、ハンゴンソウの群落がお出迎えしてくれました。
頂上では小学生くらいの子から年配の方までがお昼ごはんを食べていたり、散策したりしていました。
お昼休憩を終えて天気が悪くならないうちに下山しました。私は今回が初めての男体山で、ゆっくりしたペースでの登下山でしたが、巡視後3日間は足が痛くて自宅での階段の上り下りが辛かったです。

今回の巡視では、登山道の様子や利用者の数・状況などが実感として把握することができました。すれ違った登山者の中にはその日に3回目の登山をしている方や自分を追い込みたいと速いペースで登っている方もいらっしゃいました。日光地域の他の山と比べて、標準的な登山時間が8時間程度と長く体力が必要な山でありながら、利用者層が広いことが男体山の特徴だと感じました。
男体山
男体山9合目
男体山では怪我や疲労により自力で下山できなくなってしまった登山者が救助要請をしたというニュースをよく耳にします。登山の際は事前の情報収集や体力トレーニングをしっかり行い事故のないように気をつけていただければと思います。