箱根

【活動報告】令和4年度第2回箱根地区パークボランティア研修会(仙石原湿原モニタリング検討会議)

2023年02月10日
箱根 及川瞭
 みなさん、こんにちは!                                                   
 箱根事務所の及川です。
 遅ればせながら、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
 
 さて、今回は1月28日(土)に開催した令和4年度第2回箱根地区パークボランティア研修会の活動報告をさせていただきます。
 当事務所では箱根地区パークボランティアの運営にあたり、年に2回、ボランティア活動に必要な知識と技能を向上させるための研修会を開催しています。
 
 現在、箱根地区パークボランティアは、箱根地域内でも大変重要な自然保護地域である仙石原湿原を対象として、年に数回、仙石原湿原の植生モニタリング調査を実施しています。
 そこで、今回の研修はこれらの活動の質の向上、今後の活動の企画の検討も視野に入れ“仙石原湿原で自然保護のためにパークボランティアとして何ができるかを検討する会”を開催しました。
 
 はじめに、有識者の方による植物に関しての講義、現役PVによる仙石原湿原内でのボランティア活動の歴史の解説、環境省職員によるシカの食害対策や外来種問題に関しての講義を受け仙石原湿原に関しての知識を深めました。
 講義を踏まえて、パークボランティアと有識者、環境省職員の3者でグループディスカッションを実施し、ディスカッションで出た案を全体で共有して、研修会を終了としました。
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▲講義の様子
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▲グループディスカッションの様子
 折角なので、グループディスカッションでパークボランティアの皆様からでた、パークボランティアとしてできることの案を一部ご紹介いたします。
パークボランティアとしてできることの案(一部抜粋)
①仙石原湿原の希少種の保護のために箱根町が企画している青草刈り等の行事に参加し、青草やススキ等の除去をしていく。これらの頻度を増やしていけるように協力する。
②固有種だけでなく、普通種も大切な為、ボランティアによる植生モニタリング調査を継続していく。
③環境教育の一環として、ザリガニ釣り大会を開催する。
④地元自治会を湿原に案内する。
 
※青草刈りは、ヨシなどの背丈の高い植物を刈り取り、湿原から完全な草原への自然の移り変わりを防ぎ、仙石原湿原が湿原の生態系を維持し続けることを目的に行われています。
※アメリカザリガニをはじめとした特定外来生物の防除活動については、今後も外来生物法等の関係法令に則り、実施して参ります。
 講師の方、パークボランティアの方々、当事務所職員で様々な意見を交換し、大変有意義な時間を過ごすことができたと感じております。
 今後も、このような研修会を定期的に開催しパークボランティア活動のより良い発展を促していければと思います。