アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]
一足早い春を『恋人岬』で
2020年01月20日みなさま、こんにちは。沼津管理官事務所の山田です。
2020年が始まりました。今年も富士箱根伊豆国立公園・沼津地域内の情報を伝えていきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
今年の初巡視は、『恋人岬』に行ってきました。
晴天に恵まれとても暖かくいいスタートになりました。全国的にまだまだ寒さの厳しい1月ですが、日本で一番早く咲くとも言われている「土肥桜」が開花していました。
「土肥桜」は、伊豆でしか見ることの出来ない品種の桜で、有名な「河津桜」より早く咲きます。12月中旬頃からつぼみがほころびはじめ、1月中旬頃には開花します。今年は暖かいこともあり例年より早く開花しています。徐々に咲き始めた桜は2月中旬頃まで楽しむことができそうです。
木によって、濃いピンクと薄いピンクの花を下向きに咲かせ、咲き始めた桜はまるでピンクのサクランボがたれ下がっているようでとてもかわいく、満開になるととても華やかで美しいです。
雪が降るほど寒い日もありましたが、全体的に暖かい日が続いていますので、開花が進んでいます。
【 土肥桜 (1月9日撮影) 】
恋人の聖地と呼ばれている「恋人岬」にはいくつか鐘があり、巡視中も観光で来られた方が鳴らした鐘の音が響き渡っていました。伊豆市に語り継がれていた民話が元になり恋人同士で鐘を鳴らすと幸せになれると言われています。鐘の鳴らし方にルールがあるようで、皆さん熱心に説明文を読んでいました。グアムにも同じ名前の岬があるようで、伊豆とグアム、両方の鐘を鳴らすと大きな幸せが訪れるとも言われているそうです。
【 眺望デッキの鐘 】
鐘のある眺望デッキには、恋人岬駐車場から遊歩道と木製階段を15分程歩けば行く事が出来ます。現在、遊歩道脇には、スイセンや椿が咲いています。耳を澄ましてみると、カサカサと鳥が落ち葉をめくって土をつついている音や、木の上で鳴いているたくさんの鳥の声が聞こえてきます。
【 見頃のスイセン 】
眺望デッキからは駿河湾と富士山、愛鷹山、南アルプスの山々などを一望することが出来ます。デッキの脇の椿も咲き始めていました。ソメイヨシノの木もあるので、春は富士山とソメイヨシノの共演も見ることが出来ます。この日は眺望デッキの横の木にメジロがたくさん止まっていて、木から木へと飛び回っていました。
【 眺望デッキからの眺め 下に写っているのが椿 】
【 メジロ 】
また、恋人岬駐車場から眺望デッキの途中に、西伊豆歩道への入口があるので、岬に沿ってハイキングすることが出来ます。歩道は山道ですので、歩きやすい服装や靴がおすすめです。
年明け早々、伊豆半島では次々に花便りが届き半島を彩っています。土肥桜の開花に合わせてイベントも開催されます。菜の花も各地で見頃を迎えていますので、一足早い春を伊豆半島で感じてみてはいかがでしょうか?あまり雪の降らないイメージの伊豆半島ですが、天城周辺は雪が積もります。先週末も近隣では積雪により道路が通行止めになった所もありました。お車でお越しの際は道路状況をご確認下さい。
▼伊豆市観光情報
http://kanko.city.izu.shizuoka.jp/form1.html?pid=2528
▼土肥桜開花情報
https://blog.goo.ne.jp/sasuke_9648001
▼道路状況