アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]
柱状節理の岩壁(箱根地域)
2020年03月10日
箱根
皆さん、こんにちは。
富士箱根伊豆国立公園管理事務所の山口です。
昨年箱根は台風19号の被害を大きく受けましたが、復旧が各所で進んできました!
先月には、「飛龍の滝自然探勝歩道」の通行止めが解除されています。
再開したばかりということで、安全確認も含めて遊歩道を巡視してきました。
一時壊れていた橋が再建されていました。
このコースの見所のひとつが、柱状節理の大岩壁です。
箱根の山は、40万年前から噴火を繰り返してきました。
特に大きな噴火を5回繰り返し、今の形が出来ています。
吹き出した溶岩は、急激に冷やされることで不思議な形に固まりました。
5角形や6角形の石柱を束ねたような岩の塊が形成されています。
これが「柱状節理」です。
箱根の歴史をこの大岩壁が静かに語っています。
更に奥に行くと飛龍の滝が見られます。
滝のすぐ下まで近づくには、もう少し復旧に時間がかかりそうです。
少し遠目に、箱根のパワースポットを眺めてきました。
スミレの花も咲き始め、春は間近です。
「畑宿」バス停から「湯坂路入り口」バス停まで、ゆっくりと2時間弱で歩けるコースです。
ただし、意外と急な上り坂ですし、足元も段差が大きく、雨上がりにはぬかるみます。
軽装で入らずに、運動靴や登山用の靴を履いて、リュックを背負って行ってください。
すると安心安全で、楽しい箱根ハイキングを満喫できます。
是非、立派な柱状節理岩壁を見上げに、「飛龍の滝自然探勝歩道」を訪れてみてください。