日光

戦場ヶ原の花

2022年07月04日
日光 池田理恵
こんにちは。日光国立公園管理事務所の池田です。
あっという間に梅雨明けして暑い日が続いており、今年の夏はどうなるのだろうかと早くも不安になっています。
さて、奥日光は花が咲き、虫が活動する賑やかな季節になってきました。
今回は今の時期に戦場ヶ原で見られる花を少しだけ紹介します。
レンゲツツジの写真
レンゲツツジ
戦場ヶ原風景写真
戦場ヶ原と男体山
今戦場ヶ原で一番目立つのがこのレンゲツツジではないでしょうか。赤みがかったオレンジの花が湿原に点々と咲いている様子は夏の始まりを感じさせてくれます。
戦場ヶ原は低地では見られない植物が多く生育している印象が強いですが、実は低地でも見られる植物もよく見られます。
写真
ウマノアシガタ
このウマノアシガタは戦場ヶ原では6~7月に見ることができますが、低地では4~5月頃に草地等で咲いているのをよく見かけます。残念ながら葉の写真を撮るのを忘れてしまったのですが、葉の形が名前の由来となっているそうです。機会がある方はぜひ葉の形を確認してみてください。馬の足形とはかけ離れた形をしており思わずツッコミたくなります。命名した人はどういうセンスをしていたのでしょうか・・・・・・。

もし戦場ヶ原を歩いている時に花の名前を知りたいと思ったら、帰る際に赤沼入口の掲示板を見てみてください。週に一度日光パークボランティアが開花調査をしており、その結果が掲示板に貼り出されています。名前が知りたい植物を見つけたら、特徴をよく覚えておくか、写真を撮っておくのをお忘れなく!
写真
赤沼の掲示板
最後にイベントのお知らせです。
日光市主催のオオハンゴンソウ等外来植物除去大作戦が2年ぶりに開催され、参加していただけるボランティアを募集しています。
ここで外来種のオオハンゴンソウについて少し紹介いたします。
オオハンゴンソウの写真
オオハンゴンソウの花
奥日光地域の様々な場所で見られます。ひまわりのような花が特徴の北米原産の植物で、成長すると2m程の高さになるのでとても目立ちます。
どうして除去する必要があるのかというと、オオハンゴンソウはとても繁殖力の強い植物なので、根や種から発芽し生息範囲を広げていきます。そしてもともとその土地にあった植物の数が減り、生息場所が奪われていくからなのです。

オオハンゴンソウは根から掘り出さないと完全には除去できないため、普通の草むしりよりも手間がかかりますが、その分掘り出した根が大きいと達成感があります。
奥日光の植物を守るため、みなさんの参加をお待ちしています。