日光
湯ノ湖コカナダモ刈取及び湖畔清掃
2023年12月01日
日光
日光国立公園管理事務所の鈴木です。
今回は「湯ノ湖コカナダモ刈取及び湖畔清掃」についてお伝えいたします。
奥日光の一番奥にある湖「湯ノ湖」です。写真は夏の湯ノ湖で、奥に見える山は男体山です。
湯ノ湖では、奥日光清流清湖保全協議会主催による「湯ノ湖水草コカナダモ除去及び湖畔清掃」が毎年実施されています。この活動に参加される方は皆さんボランティアとして参加しています。今年は11月11日(土)に行われ高校生の皆さん、個人で参加される方、企業の方等、多方面から大勢集まってきました。日光パークボランティアのメンバーも8名が、日光国立公園管理事務所からも4名の所員が参加しました。
参加者が行う作業は湯元の園地清掃や湯ノ湖畔の清掃、コカナダモの除去です。今回は、コカナダモ除去を中心に紹介します。
受付、開会式の後、具体的な作業方法について説明がされました。写真右側に見えるのは日光湯元レストハウスの窓です。写真左側には湯ノ湖が広がっています。
例年のコカナダモ除去作業は、二人一組で一艘の手漕ぎボートに乗り湖に出ます。一人はボートを操り、もう一人が小型の錨を湖水に放り投げ、錨にコカナダモを絡めて引き揚げます。約1時間程度の作業でボートいっぱいのコカナダモが除去される予定でした。ところが、今年は残念な事に風が強く、湖面には白波が立ち、ボートも風で流されてしまい危険ではないかと判断し、ボートからの作業は中止となり湖岸からの作業に切り替わりました。
湖畔からの作業の様子です。このような感じで錨を投げ込みます。作業しているのはビジターセンターの職員さんです。
投げ入れた錨と、上がってきたコカナダモです。1回の引き上げで、写真の2倍以上の量が上がることも度々です。沢山捕れると何だかうれしくなりますが、沢山捕れると言う事は沢山生息していることになり、心境としては複雑です。
日光パークボランティアのベテランメンバーさんです。この活動には毎年欠かさず参加していただいてます。大先輩の御年齢ですがボートにも乗り、錨を操り大量のコカナダモを除去してくれます。今年はボートに乗れず物足りなさそうでしたが、それでも湖畔からの作業で、いつも通り大量に除去していただきました。
振り返ると大勢のボランティアさんが作業中です。
引き上げたコカナダモは、パッカー車で運ばれて行きます。例年の2倍以上捕れたようで、パッカー車の限界まで積み込みました。
コカナダモとはどのようなものかと言うと。北アメリカ原産の外来種です。日本には自生の種はいません。昭和初期に実験用の植物として日本に入って来たと言われているようです。琵琶湖で野生化が確認された以降は各地の湖沼に侵入し蔓延しているようです。茎葉の切片でも繁殖するのでかなり手強い相手です。在来の沈水植物が影響を受け、湯ノ湖の場合は絶滅危惧Ⅰ種のヒメフラスコモやカタシャジクモが影響を受けているようです。
拡大してみるとこのような感じです。
多くの外来植物が日光国立公園にも繁茂しています。お伝えしたようにボランティアの皆さんには在来種を守り、現状を維持し好転させるために、地道な努力を重ねていただいております。本当にありがとうございます。
これからもこのような作業を湖でも、陸上でも継続していく必要があるのでしょう。
今回は「湯ノ湖コカナダモ刈取及び湖畔清掃」についてお伝えいたします。
奥日光の一番奥にある湖「湯ノ湖」です。写真は夏の湯ノ湖で、奥に見える山は男体山です。
湯ノ湖では、奥日光清流清湖保全協議会主催による「湯ノ湖水草コカナダモ除去及び湖畔清掃」が毎年実施されています。この活動に参加される方は皆さんボランティアとして参加しています。今年は11月11日(土)に行われ高校生の皆さん、個人で参加される方、企業の方等、多方面から大勢集まってきました。日光パークボランティアのメンバーも8名が、日光国立公園管理事務所からも4名の所員が参加しました。
参加者が行う作業は湯元の園地清掃や湯ノ湖畔の清掃、コカナダモの除去です。今回は、コカナダモ除去を中心に紹介します。
受付、開会式の後、具体的な作業方法について説明がされました。写真右側に見えるのは日光湯元レストハウスの窓です。写真左側には湯ノ湖が広がっています。
例年のコカナダモ除去作業は、二人一組で一艘の手漕ぎボートに乗り湖に出ます。一人はボートを操り、もう一人が小型の錨を湖水に放り投げ、錨にコカナダモを絡めて引き揚げます。約1時間程度の作業でボートいっぱいのコカナダモが除去される予定でした。ところが、今年は残念な事に風が強く、湖面には白波が立ち、ボートも風で流されてしまい危険ではないかと判断し、ボートからの作業は中止となり湖岸からの作業に切り替わりました。
湖畔からの作業の様子です。このような感じで錨を投げ込みます。作業しているのはビジターセンターの職員さんです。
投げ入れた錨と、上がってきたコカナダモです。1回の引き上げで、写真の2倍以上の量が上がることも度々です。沢山捕れると何だかうれしくなりますが、沢山捕れると言う事は沢山生息していることになり、心境としては複雑です。
日光パークボランティアのベテランメンバーさんです。この活動には毎年欠かさず参加していただいてます。大先輩の御年齢ですがボートにも乗り、錨を操り大量のコカナダモを除去してくれます。今年はボートに乗れず物足りなさそうでしたが、それでも湖畔からの作業で、いつも通り大量に除去していただきました。
振り返ると大勢のボランティアさんが作業中です。
引き上げたコカナダモは、パッカー車で運ばれて行きます。例年の2倍以上捕れたようで、パッカー車の限界まで積み込みました。
コカナダモとはどのようなものかと言うと。北アメリカ原産の外来種です。日本には自生の種はいません。昭和初期に実験用の植物として日本に入って来たと言われているようです。琵琶湖で野生化が確認された以降は各地の湖沼に侵入し蔓延しているようです。茎葉の切片でも繁殖するのでかなり手強い相手です。在来の沈水植物が影響を受け、湯ノ湖の場合は絶滅危惧Ⅰ種のヒメフラスコモやカタシャジクモが影響を受けているようです。
拡大してみるとこのような感じです。
多くの外来植物が日光国立公園にも繁茂しています。お伝えしたようにボランティアの皆さんには在来種を守り、現状を維持し好転させるために、地道な努力を重ねていただいております。本当にありがとうございます。
これからもこのような作業を湖でも、陸上でも継続していく必要があるのでしょう。