2015年2月
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2015年02月04日伊豆の山でも要冬装備!
富士箱根伊豆国立公園 沼津 橋本 和加子
暦の上では初春の2月となりましたが、寒さはまだまだ続きそうですね。
伊豆半島は他の地域よりも降雪の少ない場所ですが、山沿いではしっかり積もることがあります。
下の写真は、日本百名山のひとつである万三郎岳(ばんざぶろうだけ)を巡視した際に撮影したものです。
(2010年2月4日撮影)
着任したばかりで伊豆半島は暖かい地域という認識でいたため、「こんなに積もるのか!?」とても驚きました。
降雪時に風が強かったのか、樹氷(じゅひょう)を見ることもできました。
(別名:海老の尻尾)
眺望の良い場所から下界を見ると、"すぐそこ"に見える所にまったく雪がないのも不思議な感じでした。
(下田市方面)
このように、伊豆半島の山でも雪が積もり、場所によっては凍って滑りやすいところもあります。
「暖かい地域、それほど高くない山」と思わず、どんな状況にも対応できる装備を整えて登山にいらして下さい。
2015年02月04日トキ野生復帰タウンミーティング開催
佐渡 後藤 由香
2015年になり早1ヶ月が経ちました。
佐渡自然保護官事務所では1月21日から29日にかけて、佐渡市に合併する前の旧市町村10カ所で「トキ野生復帰タウンミーティング」を開催しました。
2015年は、2003年に策定された「2015年頃に小佐渡東部に60羽を定着させる」といったトキ野生復帰の目標年を迎えるということで、これまでの取り組みを振り返り、次の目標へ向かうために市民の皆様にトキに関する現状をお伝えし、幅広いご意見をいただく機会として開いたものです。
<タウンミーティングの様子>
野生復帰の現状をお伝えするとともに、その中で皆様に再三お願いしたこととして「トキを見かけたらご連絡下さい」ということがあります。
今佐渡では、トキの数が増える一方で、モニタリングを行う人員数は変わらない状況となっているため、市民の方からの情報は喉から手が出るほどありがたいものです。しかし、数の増加とともにトキの姿を市民が見慣れてきていることもあってか、寄せられる情報は最近減る傾向にあるため、これから始まる繁殖期のペア行動の情報を是非いただきたいということで、以下のチラシとともに改めて呼びかけました。
また、今回のミーティングを通じて、情報をいただいた際の対応が大切だということを教えられました。
トキの情報のため電話をしたある方は、「その情報はもう必要ない」といった応対をされたため、今後連絡はしないと思ったということでした。情報がどんな内容でも感謝の心を忘れず対応することを一層心がけたいと思いました。
他にも、トキの営巣場所によっては、住民の方にお願いして敷地内に入らせていただき観察を行うこともあり、市民の方の協力なくては出来ないことが多くあります。今後もそのこと忘れず、感謝の気持ちを持って市民の方々と一緒にトキを見守っていきたいです。
今本州では、石川県珠洲市と新潟県村上市に1羽ずついることが確認されています。
皆様も是非、本州でも佐渡に来たときでも、トキをみかけましたら情報をお寄せ下さい!!
本年もよろしくお願いいたします。
いろは坂は天気良し!戦場ヶ原は天気良し!湯元は天気良し!
2月3日は奥日光の広範囲で快晴だったのか、快晴の下で戦場ヶ原周回線と小田代原周回線を巡視しました。
スノーシューを履いて歩きましたが、片足が片足を踏んでしまって何度か転倒してしまいました。ですが、不思議なことに楽しいものです。(笑)
お~っと!これはノウサギの足跡かな。奥日光でノウサギを見たことはありませんが、生息はしているようですね。
ノウサギよ。どこへ向かうのだ。
戦場ヶ原と小田代原は共に積雪50㎝程度といったくらいでしょうか。木道の大部分は積雪に覆われていますが、一部分では積雪に覆われずに木道が裸出している場所もあります。
ここでお願いがあります!
戦場ヶ原周回線や小田代原周回線などの木道が整備されているコースを歩かれる際は、木道が裸出した部分はスノーシューを脱いでから通るようにご協力ください。
スノーシューのアイゼンによって木道を傷つけることが判明し、さらに傷が増えれば木道の耐用年数が短くなる恐れがあります。
無数の点状の傷跡
また、コース外を意図的に歩く利用者が見受けられます。
コース外を歩くと必然的に足跡が残されるため、コース外へ続く足跡に後続の利用者が誘導されて道に迷う危険性があります。さらには足跡が増えるに伴い誘導されやすい状況も増すので悪循環に陥る可能性があります。
そして、雪の下には春を待つ植物達がたくさんいます。植生保護の観点からもコース外を歩かないように重ねてご協力お願いいたします。